えらいてんしょうの「しょぼい起業で生きていく」を読んだので感想をまとめる。
結論からいうと、しょぼい起業はありだと思った。
しょぼい起業というのは、借金をしたり、人を雇ったりするわけではなく、日々の生活にちょっとずつ売り上げを足していくような起業のことである。
無借金、一人経営というとまず最初に思い浮かぶのがインターネットビジネスである。
ブログ・アフィリエイト・ヤフオク転売など「副業 おすすめ」とか「起業 一人」で検索するとそのような記事が出てくるのではないだろうか。
えらてんさんが行なっているビジネスはブログやTwitterでの発信はあるものの、基本的には店舗型のビジネスである。
ここが、一般的な起業推奨本とは違うところだ。

リサイクルショップを行う

えらてんさんが最初に行なったのが、リサイクルショップだ。
店舗兼自宅にすることで、元々家賃を支払うべきところでお店をやることで売れたらラッキーという状態を作り出す。
家賃が毎月10万円出ていくとしてもそれは誰もが支払っている家賃であり、起業したからかかるお金ではないのだ。
さらにリサイクルショップを開くにあたって、自分で不要になった家具家電を販売するという手法を行なっている。
というのも、家具家電というのは誰もが使うものであり、えらてんさん本人も使いつつ売りに出している。
ということは、売れなくてもいつも通り家具が使える状態なだけ。というわけだ。
ここでもまた売れたらラッキー状態を作り出している。

バーをオープン

毎日家族のためだけに料理を作るのは無駄である。
1人分の料理を作ろうが、10人分の料理を作ろうがそのコストはあまり変わらない。
10人分だからといって、10倍の時間がかかるわけではない。
だからなるべく多くの料理を作り、それを売りに出すべくバーをオープンしたというのだ。
確かに、一人暮らしで自炊をしていると作りすぎてしまうこともある。
自分だけのために手の込んだ料理を作るのは時間がもったいないと思うこともある。
そうしたコストを分散し、売りに出すことでこれまた売れたらラッキー状態を作ったのである。
決して、誰もが羨むビジネスアイデアを思いついて商品開発を行なったわけではない。

アイデアより草むしり

ビジネスのアイデアよりも人のために草むしりをする方が大事である。
世の中にはお金持ちがたくさんいて、草むしりをして信頼を得ることができれば、お金を出資してもらうこともできるのだ。
そのために知名度を高めるべきなのだが、そこでえらてんさんはブログやTwitterを推奨している。
自分の思いの丈を伝え、発信することで、起業のお手伝いをしてくれる人が現れるというのだ。
これも店舗型ビジネスだからできることだ。
「ブログで稼ぎたいからお金くれ」
で出資する人はほとんどいないだろう。
「喫茶店をオープンしたいからお金くれ」
なら出資してくれる人がいるのである。
これが店舗型ビジネスの強みでもある。

デメリットはいつでもどこでもができないこと

個人的なデメリットだが、いつでもどこでも働けないということだと思う。
えらてんさんは定住型らしいので問題ないが、海外進出やどこにいても仕事ができる環境を望む人にとっては店舗型ビジネスは向かないかもしれない。
従業員を雇わなくても起業できると言ったが、いつでもどこでもを実現するためには、従業員を雇って、自分の代わりに店舗を運営してもらわないといけない。
フランチャイズのようにある程度の規模を維持していかないといけない状況になるわけだ。
それを考えるとブログで生きていく方が自由度は高いのかもしれない。

一人で店舗型を経営するという新しい選択肢

店舗型ビジネスが良いかどうかはひとそれぞれだが、一人でも店舗を構えて起業することができるということに新しい発見があった。
思えば、一人で店舗をやってる人なんてそこらへんにいるだろう。
「八百屋さん、タバコ屋、喫茶店、たこ焼き屋」
みんな個人でお店を構え、なんとか生きている。
平成時代になり、一人起業といえばインターネット、という考え方が主流になったが、令和時代ではまた店舗型の新しいビジネスが主流になってくるかもしれない。
個人的には、店舗でのんびりやりながらも、お客のいない時間にブログを書いたりしてインターネットでもしっかり稼ぐというハイブリッド型が良いのではないかと思った。