水野敬也さんの「ウケる技術」がとても面白くて、もっとトーク術を磨きたいと思ったので、「お笑い芸人に学ぶ ウケる!トーク術」を読んでみた。

お笑い芸人はなぜそんなに面白いエピソードを持っているのか。
常にアンテナを張っているからというのもあるが、実は面白いことはそんなになくて、話し方やテンポ、たまに盛ったりして面白くしているだけなのだ。
「そんなのなんとなくわかってたよ」
と思っているあなた。
わかっていても笑っているではないか。
 
そう、盛っているとわかっていても面白ければいいのだ。
面白いトーク術を身につけるべく、「お笑い芸人に学ぶ ウケる!トーク術」を手に取ったのである。
 

トークがウケない4つの理由

「お笑い芸人に学ぶ ウケる!トーク術」では、ウケるための方法ではなく、なぜウケないのかに焦点を当てて、ウケない理由がわかればウケるようになるはずだ、という理論を展開している。
ちなみに、この記事は書評のため、ウケは一切狙っていないことを前置きしておく。

1.自分の気持ちに原因がある

緊張していては面白い話はできないというわけだ。
改善策は「慣れ」である。
元も子もないかもしれないが、テクニックより慣れが重要なのだ。
慣れるためのトレーニングとして、電車の中で他人を見渡すとか、映画館の最前で振り返るといった身近なトレーニング方法を紹介している。
確かに人と目を合わせるのは結構緊張してしまうので、意識してみるだけでも変わってくるのかもしれない。
 
最初に「面白い話が〜」とハードルを上げてしまうのもよくない。
面白い話をするときは真顔がいいとのこと。
ダウンダウンのまっちゃんはいつも真顔でボケているイメージがある。
あんな感じがいいのかな。
 
笑いながら話すのもいけない。
思い出し笑いしながら話す人がいるが、あれは確かにしらけてしまう。
有吉のようにあえて自分から笑って誘い笑いを引き出す方法もあるが、あればプロの技であり、有吉ほどのトーク力と精神力がないとできないことでもある。
 
オチのところで、「というわけでした。」
みたいな予防線を張って終わるのもよくない。
自信のなさが表れているし、最後はすべってもはっきり終わらせよう。
すべってしまったら、三四郎小宮のように、「あれ?」と言って余波ウケが狙えるかもしれない。
 

2.話の内容に原因がある

さすがにゼロをイチに変えることはできない。
エピソードに面白い点がなければ、それを盛ることもできないわけだ。
最低限、自分が面白いと思ったエピソードを選ぼう。
 
正直すぎて、ネタが弱くなってしまうパターン。
「めっちゃ頭が痛くてさ〜、まあ平気だったけど」
みたいに、平気だということを正直に言わないほうがいい。
そこは後々まで痛みが響いたことにしても問題ないし、インパクトがある。
サッカー選手のように、蹴られたら倒れるべし。
 
話が嘘っぽいのもいけない。
痛みを長引かせるのはありだが、痛くもないのに痛いことにしてはいけない。
サッカーでも蹴られていないのに倒れるとイエローカードをもらってしまう。
あくまでイチを盛る。ゼロは盛らない。
 
話が抽象的すぎてわかりにくい場合もある。
主語述語動詞がないと、他人には伝わらない。
「やばかった〜」
だけでは、誰がどうやばかったのかが伝わらない。
「Aくんがちゃらくなってて、やばかった〜」
くらい明確に話そう。
 
話のネタが不適切な場合もある。
異性との会話でいきなり下ネタはよくないし、ランチの時間にホラーな話もよくない。
 

3.話の組み立てに原因がある

エピソードがよくても、順序よく伝えないといけない。
個人的に一番難しいところではないかと思っている。
 
説明不足であること。
抽象的と被るが、具体性を示して、背景をイメージさせてあげないといけない。
夜の歌舞伎町で起こった出来事と、朝のカフェで起こった出来事では、内容は同じでも伝わり方が全く違う。
 
詳細を語りすぎ。
話に一貫性がないと混乱してしまう。
レストランが安かった話をしてるのに、オチがパスタが美味しかったでは、笑いどころがわからない。
そのちぐはぐさに苦笑いするだけだ。
 
感情が入っていない
ただの説明では面白くない。
僕の高校の同級生に、伝聞を伝える会話しかしないやつがいたが、女性からはモテていた。
女性の場合、口数と共感が重要になるので、芸人的な面白さは不要なのかもしれない。
これは例外だが、面白くするには感情移入が必要だ。
 
オチが読めてしまう。
ブログを書くときは結論から書けと言われるが、会話はそうではない。
オチを隠して最後に持ってくる。
溜めすぎても笑いのハードルが上がってしまうので、適度に。
 

4.話の伝え方に原因がある

最後は話し方である。
ずっと単調にロボットのような話し方をしても面白くないだろう。
役者になりきらないといけない。
 
テンポがおかしい
オチの前でワンテンポ置いたり、興奮する場面では口調を早めたりしよう。
メリハリがあると、面白く聞こえる。
落語家が参考になりそうだ。
 
登場人物を使い分ける
妹と父親の会話なら、声色を少し変えないといけない。
異性の役を演じるのは恥ずかしいが、それ自体が面白い可能性もあるので、どんどん女声を出していこう。
 
擬態方をうまく使えていない
「ドンドン」とか
「うわーー」みたいな表現である。
これは千原ジュニアのトークだけみていれば問題ない。
 
詳しい表現が多すぎる
オタク男子に多いのがこれだろう。
やたら難しい単語を使いすぎて、女性を困惑させてしまう。
仕事ができる人は、難しい言葉を知っている人ではない。
難しい言葉を誰にでもわかるように説明できる人のことだ。
 

まとめ

他にも「5W1H1D」にまとめるとか、起承転結にまとめるみたいなテクニックもあるが、基本は上記だろう。
「ウケる技術」のようなツッコミとか、相槌みたいな細かい表現はなかったが、エピソードトークがウケると人気者になれるので、がんばっていきたい。
僕はエピソードトークが苦手で、質問して、返ってきた答えを掘り下げることしかできないので、エピソードトークにチャレンジしてみたいと思った。