先日、上野美術館にあるゴッホ展に行ってきました。

ゴッホ展に行くにあたって、ゴッホのことをよく知っておかないと楽しめないと思い、事前にゴッホの映画を観ました。
永遠の門 ゴッホの見た未来
あと、オリラジのあっちゃんがYoutubeでゴッホについての解説動画を出していたので、それも見ました。
映画とYoutubeで解説されている内容には若干差があったものの、ゴッホがどんな人で、どんな風に生きたのかはほぼ理解しました。
作品について話す前に、ゴッホの生涯について説明しておきましょう。

ゴッホの生涯

ゴッホはオランダ生まれで、若い頃は画商をやっていました。
画商とは絵に値段を付けて売る人です。
当時、絵を買うのは貴族くらいだったので、貴族に対して絵を売る商売だったとも言えます。
絵に値段をつけるのは簡単ではありません。
だって、そもそも絵の価値なんて誰にもわからないからです。
価値のわからないものに無理やり価値をつけて売る。
これがゴッホは許せなかったみたいです。
 
そうして、ゴッホは聖職者になるもうまくいかず、27歳の時にようやく画家としての道を歩み始めます。
〜〜〜ここでいろんな作品が生まれる〜〜〜
37歳のときに、自殺か他殺か、諸説ありますが、銃でお腹を打って死んでしまいます。
享年37歳。
ゴッホの画家人生はわずか10年だったのです。
 
ゴッホが生きているうちに売れた絵は数枚だったと言われていて、まったく評価されない画家だったらしいです。
今ではこんなに評価されているのに、なんかかわいそうですよね。
 

ゴッホ展の作品が微妙すぎた

ゴッホの代表作といえば、「ひまわり」ですよね。
この「ひまわり」なんと、今回のゴッホ展には展示されていませんでした。。。
ゴッホの作品を見にきたというより、「ひまわり」を見にきたのに。
ゴッホ展というか、ひまわり展だと思ってたのに。
ひまわりのないゴッホ展は、果たしてゴッホ展と言えるのでしょうか。
 
あと、僕がスマホの待ち受けにしてる、カフェテラスの絵もなかったですね〜
ゴッホが生き生きしてたころに書いた絵は非常に色鮮やかで好きなのですが、イケイケ時代の絵がほとんどなかったんですよね。
 
有名作であったのは、「自画像」くらいかな。
僕の知識で知ってたのは自画像だけでした。
デビュー作の「じゃがいもを食べる人たち」とか代表作の「医師ガシェの肖像」もコピーみたいな紙があるだけでしたね。
それなら、ゴッホのアルバム本を買えばいいじゃないか、という感じですよ。
 
ゴッホの作品だけでは美術館としてなりたたないので、ゴッホと交流のあった人たちの作品も展示されているんですね。
有名なのが、「モネ・ルノワール・ゴーギャン」あたりです。
彼らの作品もあったのでそれはよかったのですが、モネの代表作「印象・日の出」はありませんでした。
そしてルノワールは裸婦を書く画家として有名なのですが、裸婦の絵は1枚だけ。
まあ、ルノワールは横浜美術館でも展示会をしているので、上野に持ってこれるのは1枚だけだったんでしょうね。
ゴーギャンはゴッホと生活を共にした、関係の深い画家なのですが、彼の絵は3枚くらいしかありませんでした。
 
この美術館の入場料が1800円です。
有名な画家の絵が展示されているわけですから、それでも安いくらいだと言う人もいるかもしれません。
ただ、上野動物園と上野科学博物館が600円ですからね?
2つ合わせても1200円ですよ。
1800円。映画1本分。
映画との比較は難しいですが、僕は映画の方がよかったかなと思いました。
 
さて、ゴッホ展の批評ばかりをしてきたわけですが、良い点もいくつかあげてみようと思います。
まず1つ目は、本物の絵を見ることができたこと。
ひまわりを出せー!とか言ってますが、ひまわりの良さがわかるのかって話ですよ。
当時の画商や貴族ですらわからなかったんですから。
ひまわりがバズったから見たいってだけで、ゴッホが生きてた1880年とかにひまわりを見せられても何も思わなかったわけです。
だったら、ゴッホが書いた絵ならなんでもいいじゃないかと思うんですよ。
で、本物の絵のすごいところは、立体的なんですよね。
油絵っぽい感じなので、絵の具がもっさりとつけられてるんです。
2次元じゃなく、3次元なんですよ本物の絵っていうのは。
これは美術館に行かないと感じることができなかったので、行ってよかったなと思いました。
 
2つ目は、歴史とともに学べること。
ゴッホは他の絵を真似する模写から始めて、ひまわりみたいな鮮やかな絵を書いたり、精神病にかかってしまって暗い絵を書いたりするんです。
ゴッホの絵の違いを時系列に感じることができたのが面白かったです。
すぐ他の人に影響されてるんだなと思ったりね。
 
最後3つ目は、美術館という商売を垣間見ることができること。
美術館だって1つのビジネスですから、お金儲けをしないといけません。
そのために、映画とタッグを組んでゴッホを押し出し、世界中の美術館から半年もの間ゴッホの絵を借りるための交渉をするわけです。
1800円の入場料が高いと言いましたが、(はっきりとは言ってませんが)たった1800円で商売になるのかと思いましたね。
モネやルノワールだって有名な画家ですから、絵を借りるのは決して安くないです。
いったい裏でどれだけの企画と交渉が行われてきたのだろうかと思うと、美術館を成り立たせるのってめちゃくちゃ大変じゃないかと感じました。
 
 
ゴッホの絵を見ながらずっと考えていたことがあって、それは、「この絵を見ることで何が学べるのか」ということです。
周りはぼーっと見てるじいちゃんばあちゃんでした。
彼らの今後の余生にどんな影響を与えるのだろうか。
おそらく、何も与えないはずです。
よほどの美術家でない限り、ゴッホの絵を見たところで、「きれいだな〜」「よくわからんな〜」くらいの感想しか出てきません。
何かを感じ取ろうとしないと、何も感じ取ることはできないのです。
 
美術家でもない僕が感じ取れそうなことは、画家の生涯から自分の生涯を考えることでした。
ゴッホは27歳で好きなことを始め、一切売れずに37歳で死んでいきました。
しかし、10年は好きなことをやったんです。
頭も体も元気な状態で10年も好きなことができたんです。
僕らはどうでしょうか。
好きなことができるのは65歳?70歳?
ヨボヨボの状態から10年好きなことができたとして、ゴッホより楽しい人生が送れたと言えるでしょうか。
ゴッホの絵を見ていると、幸せなときや苦しいときが伝わってきます。
まったく売れなかったゴッホが僕たちより不幸でかわいそうなのでしょうか。
 
絵の技術とかはよくわからないので、絵のタッチがどうのこうのを感じ取ることはできません。
ただ、絵を書いているゴッホを想像して、ゴッホはどんなことを考えてこの絵を書いたのか。
ゴッホはなぜこの絵を書いたのか。
生活はどうしていた?楽しかった?
そうやって、画家の気持ちを想像することが、僕にとって影響を与えてくれるものになるんじゃないかなと思いました。