「ストイック」という言葉は、ストア派という哲学からきているそうです。
そのストア派を広めたのが、エピクテトスという人で、彼は奴隷だったそうです。
ストア哲学とはどのような考え方なのかを「人生の授業」として説明したのが、本書です。

ストイックとは単なる禁欲主義ではない

ストイックというと、「何事にも我慢しろ」という意味に捉えられますが、厳しいことに耐え抜けという意味ではないです。
厳しいことをするのではなく、快楽を求めすぎるなという意味で使われます。
快楽というのは、一瞬の喜びになるが、どんどん大きな刺激を求めていくので結果的に幸福にはなれないとしています。
日々の習慣の中で自分を向き合って、喜びを迎える。
地道な努力の末に達成感を得ることを幸福だと定義しています。
飲み会に行って楽しく騒ぐくらいなら、筋トレをしてろというわけでしょうか。
人によっては禁欲的に感じるかもしれませんが、欲を禁ずるのではなく、自分の中に喜びを見出すという違う側面からの発想です。

基本理念は「自分でコントロールする」

「自分ではどうすることもできないことは、どうにもしない」
「自分でコントロールできることだけに集中する」
というのが、一貫している理念です。
例えば、好きな人に振り向いてもらえるかどうかを考えるのは、「自分ではどうすることもできないこと」です。
なので、「もっと魅力的になること」に集中して、告白した結果については考えないことが大事というわけです。
他にも病気や地位、老いなど、どうにもならないことは考えない。
日々の食事や今できる仕事、生活習慣に目を向けるべきなのです。

アドラーに似ているなと感じました

アドラーの「嫌われる勇気」は読んだことがありますか?
ストア哲学はアドラーの考え方に近いものがあると感じました。
アドラーは「あなたが怒るのは、怒りたいと感じたからであって、起こった事象は関係ない」としています。
ストア哲学も「起こった事象があなたを怒らせたのではなく、あなたが怒るという判断をした」という考え方です。
常に自分が中心であり、他の事象はあなたを判断させる材料にすぎないというわけです。
確かに、同じことが起こっても、怒る人もいれば冷静に対処する人もいますよね。
適切な判断を下せるようになりなさい。というわけです。
運がよかったというのも、起こった出来事をポジティブに捉える判断力があってこそだと思います。
ブラック企業に入って鬱になる人もいれば、ビジネスモデルを盗んで起業する人もいます。
この本は、自分にとって幸せになるような考え方をしましょうということを教えてくれます。