終身雇用の崩壊や年金制度の崩壊により、将来に向けた資産運用、いわゆる投資に対する関心が高まっている。
しかし、自分の生活を犠牲にしてまで投資をするべきではないと思っている。
なぜなら、今もらえる100万円と1年後にもらえる100万円の価値が違うからだ。
1年後にもらうくらいなら、今もらった方が良いに決まっているだろう。
しかし、「1年後に110万円あげる」と言われたらどうだろうか。
人によっては1年後を選ぶかもしれない。
この原理は今ある100万円を年利10%で運用した場合に増える額である。
この仕組みが一般的な投資の考え方である。

若い頃の100万円は年寄りの1000万円よりも価値があるかもしれない

3年間、毎月3万円の貯金をしてやっとのことで貯めた100万円でバイクを買う若者。
そして、30年間、毎月3万円の貯金をして手にした1000万円で高級車を買うお年寄り。
彼らのお金の使い方はどちらが幸せだろうか。
おそらく前者だろうと思う。
これは先ほどの今もらう100万円に価値があるのと同じ考え方だ。
3年後にもらう100万円と30年後にもらう1000万円はどちらが良いか、という問いである。
これは時間が経過するごとに、お金の価値が下がるということを意味している。
しかし5年後に200もらえるとしたら、3年後の100万円は我慢するのではないだろうか。
ということは、時間と金額には相関関係があると考えられる。
一体、どの期間でいくらなら納得できるのだろうか。
それは人それぞれであり、それを計画しながら投資の手法を考えるべきなのである。

若くして成功した起業家は幸せなのか

そうなると若くして億万長者となった人こそが一番の幸せ者だと考えるかもしれない。
たしかに天性の才能により、若くして成功した人もいるが、多くの人は他の人よりも多くの時間とお金を犠牲にしてきたはずだ。
30代で成功した人は20代全ての時間とお金をビジネスに投資してきただろう。
もっと身近な例にすると、大手の会社に行った人は高校生の青春時代のほとんどを大学受験の勉強に費やしていた。
やはり成功した人は今もらえる100万円を我慢して、将来へ投資しているのである。

いつまでにどのくらいのお金が欲しいのか

多くの人は若い頃は思いっきり遊びたいと思っている。
その時期を犠牲にすれば、10年後くらいには大きなリターンが待っていたとしても、だ。
それは今もらえる100万円が10年後にもらえるリターンよりも大きいと判断しているにすぎない。
もしくは、10年後にどのくらいのリターンがもらえるのか、検討もつかないということもある。
だから、10年後までに年収3000万円欲しい。などと明確な計画を立ててしまえば、今を犠牲にすることができるのである。
今もらえる500万円か10年後にもらえる3000万円か。という問いになる。
そのためにもまずは10年後に3000万円もらうための道を見つけないといけない。
単純に仕事を頑張っているだけでは届かないし、手探りで進んでも届かない。
明確な道筋を見つけた時、今もらえる100万円を犠牲にする決心がつくのだと思う。