ルソーの書いたエミールという本についての書評。
現代の自己啓発っぽい内容で、子供の教育方法について書かれている。
エミールを読んで思ったのが、
「自然の中で質素に暮らすことが幸せなんだ」ということ。

幼少期

幼少期は人間関係や外部の知識を入れずに、自然の中で育てる。
そうすることで、自然の摂理を理解することができる。
また、むやみに怒らないことも大切だ。
怒られるからやらないという動機を芽生えさせてしまうと、悪の逃げ道を作ってしまうからだ。
幼少期は人と接したり、書籍から学ぶことなく、実体験のみで知恵を身につけさせるのが良いと言っている。

少年期・青年期

その後に、少年期と青年期を迎える。いわゆる思春期というやつだ。
少年期までは自分とは誰なのかを明らかにしていくが、青年期からは他人と自分を比べたり、やたら他人を意識するようになる。
それこそが思春期である。
他人と比べるということは、自分の能力をもっと高めたいと思うわけで、ここからスポーツや勉強といったスキルアップの期間に入っていく。
勉強には読書も含まれるが、どんな本を読むかについては、歴史や伝記が良いと言っている。
なぜなら、他人の人生の成功や失敗がありのままに書かれていて、人生経験を追体験することができるからである。
そこで、自分は恵まれているとか、こんな失敗するやつはバカだとか思わずに自分にとっての成功とは何かを考えていく。

女子教育

思春期の頃に意識していた女性と結ばれ、家庭を持つことになる。
そこでは、異性との付き合い方や子育ての仕方、大切な人との別れ方を学ぶ必要があると言っている。
確かに、歴史の中でも女性関係や大事な人との別れによって自分の人生を台無しにしてしまっているということがある。
だからこそ、女子教育という名目で、異性との付き合い方や大切な人との別れ方を学ぶ必要があるのだ。

終わりに

幼い頃から近所のお友達を遊ばせ、習い事をさせることで英才教育的に子供に高い能力をつけるのがよしとされてきた。
それは今も変わっていないと思うが、ルソーの描いた子育て像はそうではなかった。
子供には人間関係や読書といった教育を行わず、自然から身につけるべきだというのだ。
これは現代にも通じる育て方なのだろうか。
現代は知能レベルが上がり、幼い頃から多くのことを学ばないと時代についていけなくなっている。
その中で、少年期までろくに勉強もしていない子供は将来どうなるのだろうか。
むしろ、自然に囲まれる機会が少ないからこそ、自然を知っている人は重宝されるのかもしれない。
今まで、自己開発の方法しか読んでこなかったが、子育てという観点から人間はどのように成長させるべきかを考えるというのも良いかもしれない。