年金2000万円問題について考えると、今から30年間我慢して貯めた2000万円と、30年後に使う2000万円では全く価値が違うことになる。
この点について、将来価値と現在価値を説明する。
 

将来価値

今もらう100万円か、1年後にもらう110万円のどちらが良いかという話。
年利10%の好案件のはずだが、多くの人(私も含む)が、今すぐに100万円をもらうのではないだろうか。
 
この年利10%には、リスクプレミアムも乗っかってくる。
銀行から1年後に110万円渡すと言われたら、とりあえず預けておくはずだ。
しかし、友達に同じことを言われたらどうだろうか。
信用できる友達ならいいが、持ち逃げされる可能性もあるし、何に投資して110万円にするのかもわからない。
そうなったら、110万円では足りないかもと思うだろう。
それはリスクプレミアムが10%以上あるからということになる。
 

現在価値

今すぐお金を欲しがるのは、そのお金に現在価値を感じているからだ。
5年間、泥水をすするように仕事を頑張ればお金持ちになれると言われてやる人は少ない。
それよりも毎月の安定した20万円の方が価値が高いからだ。
いつまでにいくら欲しいのかを明確にしておかないと、目の前のお金に飛びつくしかなくなる。
 

スキルの現在価値

お金だけでなく、スキルにも価値がある。
今すぐ英語のスキルを手に入れられるのであれば、長い時間そのスキルを生かすことができるだろう。
であれば、留学資金を2年間貯めるのではなく、借金をしてすぐにでも留学に行ってしまった方がいい。
借金には金利が数%つくが、スキルや投資によって、金利以上のリターンが見込めるのであれば、どんどん借金をするべきなのだ。
 

将来価値を高めるには

1年後の110万円では満足しないのであれば、いつのいくらなら満足するのかを考えよう。
投資信託に預けると1年後に110万円になるかもしれないが、それでは足りないとする。
そしたら、3年後の500万、5年後の5000万などもうすこし長期的な将来価値を設定する。
3年後に500万円を手に入れるためには、投資信託よりもリスクが高い、株や不動産を始めないといけないだろう。
5年後に5000万円ほしいとしたら、投資だけでは足りず、借金をしてビジネスを始めるなど、さらに大きなリスクをとらないといけない。
 

将来価値を設定したら、複利の力を使う

ケースA
毎月10万円を1年間貯めれば、120万円になる。
それを5年間続ければ、600万円になる。
 
ケースB
仕事を辞めて300万円借金をして、海外留学に行く。
2年目からは年収が120万円上がり、借金は5年で総額360万円を返す。
2年目以降、毎月20万円を返済し、18ヶ月で返済する。
そこから2年半は毎月20万円貯めると貯金額は600万円になる。
 
ケースAとケースBは5年後にどちらも600万円の貯金が残ることになるが、スキル面はどうだろうか。
ケースAは、仕事の能力がそこそこつく。
ケースBは英語力がつく。
6年目からのキャリアの幅に大きな違いが出てくるだろう。
 
このように、借金をして、将来に投資することで、将来価値を高めることができる。
ケースBでは、後半の2年半は毎月20万円を貯金しているが、それをさらにスキルアップに投資すれば、手残り額やスキルはさらに大きくなったかもしれない。
こうした、現在価値を再投資していくことで、将来価値が指数関数的にのびていくのである。
これが複利の力だ。
 

まとめ〜個人的目標〜

私は現在、毎月10万円を貯金しているが、もっと使っても良いのではないかと思っている。
本を買ったり借りたりしていれば、時間を使うし、お金は残ってしまうのだが、本以外にももっと大きな投資ができればと思っている。
職業柄、ITビジネスへの投資がしたいところではあるが、ITビジネスはそこまでお金がかからない素晴らしいビジネスである。
ITスキルに投資するよりも、ビジネスアイデアになりそうなことや、未知の経験に投資した方が、結果的にビジネスに繋がって、大きなリターンをうむのではないかと思っている。
無理して使う必要はないが、毎月10万円も余ってしまうような生活は面白くないな〜とも思っている。