海外プログラマーになりたいならプログラミングは後回しにする

プログラマーを目指している人の中には、将来海外で働きたいと思っている人もいると思います。まずは日本でプログラマーになろうとして必死にプログラミングを勉強しているかもしれませんが、海外で働きたいなら、プログラミングは後回しにすべきです。海外で働くにはビザの要件を満たさないといけないのですが、プログラミングのスキル向上よりも、英語力とか学歴の方が大事になるからです。

アメリカで働きたい場合

みんなの憧れ、アメリカで働く場合を考えてみます。

アメリカは、H-1Bビザというものがあり、プログラマーや会計士などの特別なスキルを持った人が取得できるビザです。ビザの要件はコロコロ変わるのですが、大まかな要件は以下のとおりです。

  • 情報系の大学を卒業していて、実務経験が4年ほどある
  • 専門卒なら、実務経験が6年ほど必要
  • 文系の大学を卒業しているなら、実務経験が6年ほど必要
  • アメリカの大学院を卒業していると有利になる

要するに、「コンピュータサイエンスの学歴があって、プログラマーとして働ける人」である必要があるわけですね。日本は文系卒でもプログラマーになれますから、前者の「コンピュータサイエンスの学歴を取得すること」のハードルが高いわけですね。

日本でプログラマーになるのは簡単ですので(他の国に比べれば)、4年〜6年の実務経験を積むのは簡単です。一度プログラマーとして正社員になってしまえば、簡単に解雇することもできないので、実務経験のハードルはかなり低いといえます。

そうなると、優先度が高いことは「情報系の学歴を手に入れること」となるわけです。プログラミングをわざわざ勉強しなくていいというのは、「学歴を取得する中で、勉強せざるを得ないから」です。独学やスクールに通って、プログラミングを勉強しなくても、大学や大学院に行けば嫌でも学ぶことになりますからね。

もしアメリカの大学院に行きたい場合は、「英語の勉強が必須」です。これは入学するためにIELTSという英語テストの得点が必要なのと、英語ができないと授業についていくのも大変だからです。どっちにしろ、英語は勉強しないと、アメリカで働くことになったら使わないといけなくなるので、英語の勉強は最優先です。

アメリカで働くまでの流れをまとめると、

  • 英語を勉強する
  • 日本の情報系大学に行く
  • 日本で実務経験を積む
  • (アメリカの大学院に行く)
  • アメリカのH-1Bビザを取得する
  • アメリカで就職する

アメリカの大学院に行くには、お金、英語面で大変なので、日本で要件を満たすのがベターでしょう。プログラミングスキルがあっても、ビザの要件には関係ないので、英語の勉強や貯金の方が大事というわけですね。

カナダで働きたい場合

次にカナダで働く場合を見てみます。カナダではH-1Bビザのような就労ビザを取得するために満たす要件はありません。雇用主がこの人を雇いたいと思って、ビザのサポートをしてくれれば取得できます。アメリカに比べるとビザの取得はかなり簡単になっているはずです。

※詳しくは調べてみてください。

一番手っ取り早い方法は、「カナダで雇ってくれる人を探す」ことなのですが、ビザも持っていない日本人がいきなりカナダに行って雇ってくれる人がいるかは疑問です。できることなら、すぐに就職してしまいたいのですが、より確実な方法を使うことにします。

カレッジに通う

カナダでビザを取得するなら、カレッジに通うのがベストです。公立カレッジに2年通えば、その後3年のポスグラビザが出ます。ポスグラビザは自由な働けるビザで、3年もあれば雇ってくれるところは見つかるはずです。

私立カレッジでも、Co-opプログラムがあるところに行けば、1年勉強した後に1年の有給インターンで働けたりします。金銭的にも楽になりますし、インターン先で認められれば、そのまま就労ビザが取れるかもしれません。

現地の学歴と、就労経験をどちらも得ることができるので、カレッジに行くのはおすすめです。

カレッジに行くために必要なのは、英語とお金です。プログラミングを勉強しにいくわけですから、プログラミングスキルは必要ありません。カレッジの授業がラクになるくらいです。

ワーホリビザを使う

カナダにはワーホリビザがあるので、これを使うのもありです。ただ、1年間のビザでは雇ってもらうのは大変なので、上記のカレッジに通った後に、就労ビザが出るまでの間に使うのが良いと思います。

流れとしては以下の通りです。

  • 英語の勉強と貯金をする
  • カレッジに通う
  • インターンかポスグラビザで働く
  • 就労ビザがなければ、ワーホリビザを使う

日本で実務経験があれば就職に有利になりますし、カナダで数年働けば永住権を申請できます。一度永住権を取ってしまえば、日本で働き直してもいいし、またカナダに行ってもいいでしょう。

先にカナダに行ってからアメリカに行く

アメリカで働くことを最終目的としても、カナダ行きを考えるメリットはあります。カナダのカレッジで2年くらい学び、数年働けば、アメリカのH-1Bビザの要件が満たせるからです。

カナダの永住権が取れるくらいになっていれば、そのままH-1Bビザも取得できるのではないかと思います。日本の大学で学び、日本で働くよりも、カナダのカレッジで学び、カナダで働いたほうが、「カナダの永住権取得、英語スキルの向上」を目指せるのでおすすめです。

英語を学び、永住権を取りながらアメリカで働くことを目指すには、オーストラリアやニュージーランドでもいいのですが、物理的な近さから、カナダをおすすめします。H-1Bビザを取得するにはアメリカの会社から内定をもらっていないといけないのですが、就職活動をするにも物理的に近いほうが楽だからです。

アメリカに本社があって、カナダに子会社があったりすれば、カナダ内で就職活動ができるかもしれません。

カナダに行ってから、アメリカに行く流れをまとめます。

  • 英語の勉強と貯金をする
  • カレッジに通う
  • インターンかポスグラビザで働く
  • カナダの永住権を取得する
  • アメリカのH-1Bビザを取得する

カレッジに通ってしまえば、ずっと英語環境にいるので、勉強っぽい勉強をする機会は減りますし、最初にカレッジで1年勉強してしまえば、その後はずっと働くので、お金も1年分の学費と生活費だけです。

簡単ではありませんが、割と現実的に思えてきたのではないでしょうか。ここで言いたいのは、日本でプログラミングを勉強する必要はない、ということです。仕事をする上でプログラミングスキルは必要になりますが、英語もできず、貯金も学歴もない人がプログラミングだけできても、海外で働くことはできないということですね。

国内で働くのと違って、スキルさえあれば働けるわけではなく、学歴やビザの方が重要になってくることを頭に入れ、必要要件を満たすためにやらなきゃいけないことを考えましょう。