会社員を辞めて独立をしたら、当たり前ですが会社の名刺は使えなくなります。
新しいクライアントと出会い、挨拶をする機会が多い仕事に就いている人は、自分で名刺を作らないといけないわけですが、肩書を何にすべきか迷う人も多いのではないでしょうか。
結論を言うと、肩書きは「事業内容が分かれば何でも良い」です。
個人事業主の名刺の肩書きは何にすべきか
会社名や部署名、役職が無い個人事業主が、名刺にどんな肩書きを書けば良いのかを解説します。
行っている事業の種類を書くのが一般的
名刺で相手に伝えたいことは、どんな事業をしているかです。
つまり、名刺の肩書きには行っている事業の種類を書くべきです。
あなたがWebサイトのSEOコンサルをしていたとすれば、「SEOコンサルタント」と肩書きに書きましょう。
相手が名刺を見返したときに、「SEOコンサルがいたっけ?Webサイトを立ち上げるから連絡してみよ!」となる可能性があります。
行っている事業を肩書きにしておくと、仕事を受けやすくなります。
個人事業主でも大丈夫!
行っている事業が複数あるとか、まだ事業内容が定まっていないという人は、「個人事業主」でもOKです。
個人で何かしている人なんだなということしか理解してもらえないので、名刺交換の意味はあまり無さそうですが、異業種交流会なんかには、「個人事業主」とだけ名刺に書いてある人が結構いますね。
まだまだこれから!という人が、自分の名前だけでも知ってもらいたい場合、「個人事業主」と書いても問題ありません。
法人化してるなら代表取締役になる
法人化しているなら、「代表取締役」と書くことで、なんだか威厳をアピールすることができます。
合同会社の場合は、「代表社員」という肩書きになるので、「代表取締役」を使いたい人は株式会社を設立することをおすすめします。
個人事業主でも屋号を決めることができるので、「屋号+名前」と記載することもできます。
法人名や役職、屋号を肩書きにするのは、会社員っぽくて良さそうに見えますが、法人名を書かれても何をしているのかが分からないというデメリットがあります。
有名な会社であれば、法人名だけで事業内容が分かりますが、1人で立ち上げた法人名を他の人が知っているわけがありません。
法人名を書くなら、会社ホームページのURLやQRコードも記載しておいて、事業内容を調べられるようにしておきましょう。
事業の種類によっては名刺は不要
僕はフリーランスエンジニアをしていますが、名刺を持っていませんし、これまで名刺交換が必要になった場面に出くわしていません。
リモートワークやオンライン面談が主流になったので、物理的に名刺を渡すことができなくなったのもありますね。
IT系なら名刺を交換する習慣はほぼ無い
IT業界(ベンチャーやWeb系などは特に)には、会社員であっても名刺を交換する習慣はありません。
セールスや社長ぐらいじゃないでしょうか。
初めて会う前にSNSで知り合っていたり、そもそもSNSがきっかけで会うことになるケースも多いので、わざわざ名刺なんか要らないというわけです。
IT業界の人たちは、スーツを嫌い、上下関係を嫌い、堅苦しい雰囲気を嫌うので、名刺交換の習慣も無くなりました。
もしIT業界に就職したり、フリーランスとして働くのであれば、名刺は不要なので肩書きについて心配する必要はありません。
自分のWebサイトやSNSがあればそれでOK
名刺は不要ですが、自分のプロフィールが書かれたWebサイトやSNSは用意しておいた方がいいでしょう。
Webサイトは、Wixとかで無料で作ることができます。ブログを立ち上げても良いかもしれませんね。
SNSは以下がビジネスで使われやすいです。
- YOUTRUST
エンジニアなら登録しておきたいWebサービス(SNS?)はこちらです。
- Qiita
- Github
- Wantedly
これらに自分のプロフィールとかアピールポイントを掲載しておけば、仕事に繋がりやすくなります。
銀行融資を受けるなら名刺は必要かな
事業開始や拡大などで銀行から融資を受ける場合は名刺が必要になります。
名刺が無いから融資に通らないとまでは言いませんが、銀行員は事業主の人柄とか態度まで気にするので、名刺交換はしっかりできるようにしておきましょう。
これもIT系の場合は融資を受けることが基本無いので必要ありませんが、店舗型ビジネスを始めるとか、不動産投資を始める場合には銀行との協力が不可欠になります。
まとめ: 相手にプロフィールが伝われば何でもいい!
結局名刺は、相手に自分のことを知ってもらう手段です。
名刺でなくても、SNSとかWebサイトとか、口頭だけでもいいんです。
ただ、形式的に名刺交換をした方がいい場面があるので、そのために名刺を用意しておきましょうというわけです。
名刺の肩書きも何でも良くて、相手にどういう人だと思ってもらいたいかによって変わってきます。
例えば、AIの仕事をしているけど、「AIスペシャリスト」と書いてもほとんどの人は仕事を発注してくれません。
なので、「ITコンサルタント」に肩書きを変えて、非IT業界の人からも頼りにされることを狙うケースもあります。
個人事業主の場合、仕事を発注してもらえるかどうかを判断基準にして、肩書きを決めていくのも良いかもしれません。
それでは!