インデックスファンドの手数料をできるだけ安くする方法を考えてみる

 投資における配当金はインカムゲインと呼ばれ、プラスのキャッシュフローでもあります。そして売却益がキャピタルゲインと呼ばれます。株式投資における収入というのは主にこの2つだけです。
 そして、忘れてはいけないのが手数料です。売買手数料、信託手数料、為替手数料、経費、税金など様々な手数料が存在し、これらはマイナスのキャッシュフローとなります。

 配当金や売却益は、損失を出せば減りますが、手数料というのは一定率(もしくは一定額)必ず払わなければなりません。投資をする上で手数料を安くすることは思っている以上にリスクを下げ、リターンを上げてくれるのです。
 手数料を安くすることこそが、投資の必勝法だ!と考えた僕は、どのようにインデックスファンドを買えば手数料を安く抑えることができるのかを調べました。その方法を解説します。

投資商品はインデックスファンド一択!

 手数料の安さを一番に考えたときに、アクティブファンドは無しです。投資信託にかかる信託報酬を安い順に並べると、インデックスファンドが上位に来ます。

アクティブファンドの手数料が高い理由

 アクティブファンドは、ファンドマネージャーが必死になって調べて築き上げたポートフォリオです。ファンドマネージャーの労力がファンドの中に入っているため、手数料が高くなります。

 一方、インデックスファンドは、市場に連動したポートフォリオを組んでいるため、調査するマネージャーも必要ないですし、素人でもできます。ほとんど労力がかかっていないため、手数料は安くなります。

個別株はリスクが高く、売買手数料がかかる

 信託報酬をゼロにする方法があります。それは、個別株を買うことです。個別株を買うときに間のファンドマネージャーはいませんから、誰にも手数料を払う必要はありません。
 信託報酬だけを考えれば、個別株を買うのが一番ですが、その分自分で調査をする必要があり、素人の僕がファンドマネージャーに勝てるわけがないので、リスクが高くなります。

 さらに、個別株は購入時に売買手数料がかかります。投資信託だとノーロードといって、売買手数料がかからないものがあるので、信託報酬を払ってでもリスクの少ない投資信託を選んだほうが良いと判断します。

ETFは配当金が出るが、売買手数料がかかる

 投資信託と似たような商品に、ETFがあります。ETFは株のように売買を行うことができるが、中身はインデックスファンドのように分散されている商品です。ETFは、ノーロード商品がなく、売買手数料がかかります。さらに、信託報酬と同じく経費がかかります。

 ETFは配当金が出たり、分散投資ができるというメリットもありますが、手数料を考えると、投資信託よりマイナスの要素が多く感じます。さらに、つみたてNISA対象商品ではないため、配当金や売却益に対して税金がかかります。

つみたてNISA枠いっぱいに使う

 ノーロードのインデックスファンドに投資することで、売買手数料と信託報酬(経費)を最低限にすることができました。次に抑えるのは税金です。日本株の場合、配当金、売却益にかかる税率は約20%です。この税金を抑える方法は、つみたてNISAを使うことです。つみたてNISAではなく、一般NISAを選ぶこともできますが、僕はつみたてNISAをおすすめします。

つみたてNISAをおすすめする理由

つみたてNISA上限いっぱいにインデックスファンドを買う

  つみたてNISA対象商品の中で、一番信託報酬が低いノーロードのインデックスファンドを選び、上限いっぱいに投資します。これこそが、手数料を最も安く抑える方法です。

つみたてNISAを一括投資する方法について解説!【SBI証券】

 つみたてNISAは、年間40万円までしか投資できませんので、もっと投資したい人は、一般NISAにすることで手数料を安いまま維持することが可能です。

NISAがもう使えないという人は

 NISAが使えないという人は、仕方なく税金を払うしかありません。インデックスファンドかETF全体から、「信託報酬(経費)+売買手数料」が一番安い商品が、最も手数料の安い商品となります。

 リスクが取れるという人は、個別株でもいいでしょう。売買手数料はかかりますが、インデックスファンドの信託報酬より安くなる可能性はあります。

米国株に投資したい人は

 米国株に投資したい人は、為替手数料が新たにかかります。為替手数料を抑える方法の中で、楽な方法は、「SBIネット銀行で外貨積立貯金」を行うことです。100円あたり2銭まで抑えることができます。

米国株より、米国ETFがおすすめ

 日本株と同様に、リスクが取れる人は米国株を買ってもいいでしょう。しかし、情報を仕入れるのが難しく、現地に住んでいないと社会情勢を体感しづらいため、判断は非常に難しくなります。
 そんな人におすすめなのが、米国ETFです。僕がおすすめする商品は、VOOとVTIです。経費が0.03%で、今なら売買手数料もかかりません。為替手数料が0.02%で経費が0.03%なので、購入にかかる手数料は0.05%です。つみたてNISAに投資できる商品で、最も信託報酬が安いのが0.09%くらいなので、日本のインデックスファンドより安く買うことができます。

税率に注意

 米国ETFを買うときに注意しないといけないのが、税金です。一般NISA口座であれば、米国ETFを購入することができますが、僕のスタンスはつみたてNISAですから、通常の口座で買うしかありません。

 米国ETFの配当金や売却益にかかる税率は約30%です。日本の20%を引く前に、米国の10%が引かれるのです。じゃあ日本の投資信託やETFのほうがお得だと思われるかもしれせんが、成長率の高さを考えると、二重課税を受けてでも買う価値があると考えられます。

 手数料だけで見ると、税率が日本株よりプラス10%というのはかなり高くなってしまいますが、米国ETFに投資したい人は、外貨積立で、VOOかVTIを買うのが一番安くなります。

日本円に戻すときも為替手数料がかかります

 米国ETFの配当金や売却益は、米国口座に入りますから、日本でキャッシュを使いたいのであれば、さらに為替手数料がかかります。

 0.04%がかかるので、いつ日本円に戻すかを考慮する必要があります。円高のときにドルにして円安のときに円に戻せば、手数料分以上のリターンを手にすることができます。

 米国ETFに投資する人は、あまり為替のことは気にしていないかもしれませんが、外貨を用意するということは、通貨に投資していることにもなるので、為替の動向も意識すると、手数料分を取り戻せるかもしれません。

まとめ

 初心者なら、つみたてNISAで一番信託報酬が安いものを買うのが一番手数料を安くできます。米国に投資したい人は、VOOかVTIというETFが一番安くなります。

 僕は、年間40万円をつみたてNISAに使い、残りの投資金をすべてVTIに投資しています。これが、最も手数料を安くする方法です。

 一般的に、手数料が安い商品は人気があり、実績も残しています。しかし、もし実績を残していないのにやたら手数料が安い商品があるとしたら、注意しましょう。
 手数料はマイナスのキャッシュフローなので、できるだけ下げるべきですが、全く成長しないどころか損をする商品を買っては元も子もありません

 つみたてNISA対象商品やVOO、VTIなどの商品は、実績があるので高い成長率が見込めると信じています。