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いずれはフリーランスになりたいというエンジニアの人はたくさんいると思いますが、フリーランスになるには、会社員とフリーランスについての違いを正しく知っておかないといけません。

会社員もフリーランスもプログラミングで開発を行うという仕事内容は同じですが、給与の受け渡し方法や契約の結び方など、違いはいくつかあります。

会社員とフリーランスの違いについて、もう少し具体的に説明します。

給与の受け渡し方法の違い

会社員とフリーランスでは、お金の受け取り方法が違います。

  • 会社員:税金・保険料支払い後のお金
  • フリーランス:税金・保険料支払い前のお金
  • 会社員の場合、経理の人が税金や保険料の計算をしてくれて、毎月の給料から天引きしてくれます。 さらに源泉徴収も行ってくれるので、会社員は税金や保険料の計算をする必要がありません。

    一方フリーランスの場合は、何も天引きされていない生のお金が渡されます。 そこから自分で税金と保険料を計算して、確定申告を行い、支払います。 交通費などの経費の精算もしてくれないので、自分で領収書を受け取り、経費精算を行う必要もあります。

    一般的にはフリーランスの方がもらえるお金は多いのですが、手取りがいくらになるのかについて計算したり、経理処理にかかる手間を考慮しなければいけません。 とはいえ、経理処理は自分が支払っているお金について知ることができるし、節税もできるので、経験しておくべきだと思います。

    契約の結び方の違い

    会社員とフリーランスでは、契約の結び方にも大きな違いがあります。

  • 会社員:基本は解雇なし
  • フリーランス:あらかじめ契約期間を設定する
  • 会社員は簡単にクビになることはありません。

    どの会社にも会社規定というものがあると思いますが、そこには、「能力が無い、会社の経営が危ない、勤務態度が悪い」などの明確な理由がないと解雇できないと書かれているはずです。

    能力が無いとクビになるというのは不安になりますが、現実には能力が無いと判断するには明確な証拠がないといけませんし、仕事内容を変えたり教育したりして働いてもらうことになります。 なので、会社が倒産しない限りは解雇される可能性は低いです。

    一方、フリーランスの場合は1ヶ月〜1年くらいで契約を結び、契約が切れたら更新するかどうかを交渉する、という流れになるので、早い人は1ヶ月で契約が満了してしまいます。

    厳密にはクビになるわけではなく、お互いが契約を更新して働き続けたいかを定期的に話し合うことができる、というだけなのですが、あまり会社にマッチしていないようだと契約の更新をさせてもらえないこともあります。

    責任の所在の違い

    仕事中に重大なミスをしてしまった場合の責任の所在も異なります。

  • 会社員:会社が責任を取る
  • フリーランス:個人が責任を取る
  • 食品に異物が入っていたといって、役員一同が謝罪会見をしている場面を見たことがある人もいると思います。 あれは、実際に異物を入れたのは工場で働く社員ですが、その責任を取るのは責任者である工場長や役員であるからです。

    その社員は会社をクビになることはあるかもしれませんが、実名を公表されることもなく、賠償金を払わされることもありません。 このように、会社員の場合は会社に守ってもらうことができます。

    一方、フリーランスは個人に責任が及ぶ場合があります。 システム障害を起こした場合に、損害金を請求されてしまうこともあるのです。

    全てのフリーランスが責任を全て負うわけではありませんが、責任を防ぐためには、契約内容をしっかりと確認しておくことが大事です。 「システムの不具合時の責任は負わない」という文言を記述したり、身近な例だと、「給与の手数料は会社に負担してもらう」といった文言を記載しておくと、手数料をどちらが払うかということで揉めずに済みます。

    フリーランスはその名の通り、自由に契約することができるので、責任の所在については明確にしておきましょう。

    信用の違い

    組織で動く会社員と個人で動くフリーランスでは、信用にも違いが出てきます。

  • 会社員:会社名で信用してくれる
  • フリーランス:個人名で信用を得なければならない
  • 新卒で大企業に入った人は、スキルが未熟にも関わらず、お客さんに相手にしてもらうことができます。 これは会社という信用を使うことができているからです。

    一方、フリーランスの場合は会社に属していないので、個人の信用が必要になります。 過去にどのような作品を作ってきたのか、経歴はどうなのか、Twitterのフォロワー数や発信内容など、個人活動が信用度に関わってきます。

    一定の信用を得ることができれば非常に有利なのですが、フリーランスになりたてのころは全く信用が無い状態なので、大変だと思います。 フリーランスになる前に、何かしらの実績を残したり、Twitterやブログなどで知名度を上げておくと良いでしょう。

    成果物の違い

    仕事の成果の出し方にも違いがあります。

  • 会社員:労働時間が成果に繋がる
  • フリーランス:仕事の結果が成果に繋がる
  • 会社員は1日8時間、週5日など、決められた時間に出社していればとりあえずは給料をもらうことができます。 もちろん仕事の結果も評価には関わりますが、評価軸も曖昧なところがほとんどであるため、基本的にはしっかりと出社していることがお金を稼ぐ条件になります。

    フリーランスの場合、仕事で結果を出さないとお金をもらうことができません。

    24時間働いても仕事の結果が出せなければ、お金はもらえないですし、契約を切られてしまいます。 逆に、仕事ができるようになれば、1時間働いただけでも評価してもらえることができます。

    契約内容によっては、仕事の結果で評価されたり、時給換算で評価されたりするので、フリーランスの契約に関する知識を身につけておきましょう。

    どちらか一方に限定する必要はありません

    フリーランスになったからといって、会社員には戻れなくなるわけではありません。 フリーランスになったけど向いていなかったから会社員に戻ったという人もいますし、会社員をやりながら副業という形でフリーランスをやっている人もいます。

    ずっと会社員でいることもできますが、フリーランスという働き方を知っておくことも大事ですし、個人としてどの程度通用するのかを確かめることもできます。

    会社員である程度スキルが身についた人は、一度フリーランスに挑戦してみてはいかがでしょうか。