フリーランスは会社員に比べると、スキルが必要とされる立場にある。
日本においては英語スキルが仕事で役に立つとされているが、フリーランスも英語が使えたほうがいいのだろうか。
フリーランスに英語は必要なのか?
結論を言うと、Noである。
ほとんどの場合、フリーランスは英語が使えなくても問題ない。
英語はただの言語であって、仕事のスキルではないからだ。
翻訳者フリーランスならもちろん必要
日本語を英語の翻訳したり、またその逆を行うような翻訳者は言うまでもなく、英語力がそのまま仕事の実績となる。
翻訳者にとって英語は仕事のスキルとして必須だが、例えば、動画編集者にとって英語は言語スキルであって、仕事スキルではない。
フリーランスに求められるのは、仕事スキルである。
日本で仕事をする分には必要ない
日本の顧客を相手にする仕事の場合、英語は必要ない。
もし必要な場面が出てきたとしても、Googleで調べたり、翻訳者に手伝ってもらえば充分である。
もし海外向けに仕事がしたい、と思ってSNSのプロフィールを英語に変えるくらいなら、英語スキルはほとんど必要ないし、翻訳者に見てもらえば10秒で終わる。
今やっている仕事で英語を使っていないなら、フリーランスになったとしても、英語を使うことはほとんどないだろう。
プログラミングで若干必要になることもある
プログラミング言語は英語を書くわけだから、若干英語を使う場面はあるが、日本語の情報だけでも充分やっていける。
英語のWebページを開いても、Google翻訳で日本語にしてしまえば、なんとなく読める日本語に置き換わる。
それじゃ駄目だというエンジニアもいるが、ほとんどのエンジニアにとっては、日本語に翻訳してしまえば充分やっていけるのだ。
フリーランスが英語を学ぶメリット
やみくもに英語を学ぶことはおすすめしないが、英語ができるというだけで受けられる恩恵もある。
海外の案件も受けることができる
フリーランスは業務委託という契約で仕事を受けるわけだが、業務委託&リモートワークであれば、海外の案件も受けることができる。
つまり、英語ができれば、仕事の幅が海外にまで広がる可能性が高くなるわけだ。
- プログラマー
- Webデザイナー
- 動画編集者
このあたりは、海外でも需要があるので、海外のフリーランスマッチングサイトなんかで案件が見つかるはずだ。
会社員が海外で働こうとすると、ビザが必要になるので難しいが、フリーランスならその垣根を超えられるというメリットがある。
英語の文献を読んで知識を身につけられる
最新のテクノロジー情報は大抵、海外から発表される。
英語の文献を読んだり、英語のスピーチが理解できることで、他の日本人フリーランスよりも早く最新情報にアクセルできる。
例えば、プログラミングの場合、新しい技術が出てくるとドキュメントが作られるわけだが、最初は英語版しかない。
後に誰かによって日本語版が作られるわけだが、その数ヶ月の間に技術は進歩してしまうかもしれない。
英語が読める、聞けるというわけでアクセスできる情報が増えるのだ。
プログラミングで若干有利になる
プログラミングでは英語を使うので、英語ができればわざわざ調べる時間を短縮できるメリットがある。
また、プログラミングで変数名やメソッド名という機能の名前を付けるケースがあるのだが、その時に的確な名前をつけられるようになる。
「追加する」というメソッド名は「add」になるが、英語ができないレガシーなシステムだと「kuwaeru」というメソッド名になっていたりする。
これはパッと見、分かりづらいし何よりかっこ悪い。
正確な英語でプログラムを書けるようになれば、海外でも通用する。
まとめ: 英語ができないのは問題ない
英語の必要性もちょっとだけ書いたが、基本的には英語はできなくても問題ない。
今まで7年間くらいITの仕事をしてきて、英語に触れる機会は多かったが、翻訳すれば何とかなった。
これから外国人を日本で雇用したり、外国の案件を受けるようになれば、英語は必要になるが、日本国内だけで仕事をしている間は、英語が必要になることはないだろう。
これからコミュニケーションもチャットだけでできるようになるから、話す・聞くは必要なくなり、翻訳の質が上がれば、読む・書くも必要なくなる。
英語ができるに越したことはないが、できないからといってわざわざ学ぶくらいなら、フリーランスとして仕事に必要なスキルを伸ばすことに専念したほうがいいだろう。