こんにちは、ケンジです。
今回は、エンジニアルートというフリーランスエージェントについて解説します。
エンジニアルート最大の特徴は、案件の継続率の高さです。
1つの案件に平均して23ヶ月携わることができるので、仕事探しの回数が少なくなり、収入を安定させることができます。
フリーランスエンジニアになると、
「次の契約終了されたらどうしよう」
「今以上に良い条件の案件見つかるかな」
という不安を常に抱えています。
将来の仕事、収入の不安が拭えないと、
- 引っ越し
- 結婚
- 出産
といった支出の多いライフイベントを計画できなくなるなど、人生に大きな影響を与えます。
フリーランスエンジニアになったけど、ライフイベントを考える年齢に差し掛かってきて、仕事を安定させたいという人におすすめのフリーランスエージェントです。
基本情報
運営会社 | ソリッドシード株式会社 |
設立年 | 2007年 |
マージン率 | 非公開 |
案件数 | 378件(公開案件のみ) |
平均年収 | 840万円 |
最高月収 | 130万円 |
支払いサイト | 30日 |
この記事で分かること
- エンジニアルートのメリット
- エンジニアルートのデメリット
- エンジニアルートをおすすめする人
- エンジニアルートの口コミと評判
それでは、詳しく解説していきます!
エンジニアルートのメリット
エンジニアルートのメリットについて解説します。
- 長期案件が多い
- リモート案件が多い
- 大企業向け技術の案件が多い
メリット①: 長期案件が多い
長期案件が多く、平均して23ヶ月の案件に携わることができます。
案件との相性が悪くて、すぐに変えてしまう人も含めているので、長く続けたいと思えば2年以上続けられるはずです。
平均23ヶ月は相性が良ければ2年以上続けられる
- 相性が悪くて1ヶ月で辞めてしまった人
- 2年(24ヶ月続けた人)
そもそも、長期案件って何が良いの?という人は、以下のメリット・デメリットを参考にしてみてください。
※僕は、長期案件を請けつつ、副業に力を入れる派です。
- 仕事を探す回数が減る
- 慣れた現場で働くことができる
- 1つの技術の熟練度を高めることができる
- 人脈を築くことができる
以上のようなメリットがあります。
仕事を探す回数が減る
フリーランスにとって仕事探しは苦痛です。
仕事を探している間は収入は得られませんし、自分を売り込むためにスキルの棚卸しをしたり、足りないスキルを磨いたりしなければならないからです。
面接をして契約まで至る確率はだいたい3割〜5割くらいなので、半分以上はお断りされます。
自分が認められていない気持ちになって精神的にツラくなる人も出てくるでしょう。
仕事を探す回数や時間はできるだけ少ないほうが良いですから、1つの仕事を長く続けられるというのは大きなメリットです。
慣れた現場で働くことができる
新しい現場で仕事を覚えるのは大変ですし、人間関係を1から構築していくのも大変です。
長期で同じ案件に携わっていれば、慣れた環境で働き続けることができます。
合わないなと思ったらすぐに現場を変えられるのもフリーランスのメリットですが、せっかく気に入っていた現場がすぐに終わってしまうというデメリットもあります。
長期案件であれば、気に入った現場ならずっといればいいし、気に入らないならすぐに辞めるという選択ができるようになります。
1つの技術の熟練度を高めることができる
1つの現場で使われている技術を極めることができるので、特定の技術のエキスパートになりたい人に長期案件はおすすめです。
人脈を築くことができる
何年も同じ現場にいれば、そこの社員とか周りのフリーランスと人脈を築くことができます。
すぐに現場を変えてしまうと、転勤族の子供のようになかなか友達ができず、親友と呼べる人がいないこともあります。
人脈は困ったときの助けになってくれたり、仕事を紹介してくれたり、相談に乗ってくれたりと、支え合うことができるので良い人脈は積極的に構築していきましょう。
- 新しい技術に触れる機会が減る
- 単価アップがしにくい
- エージェントを変えることができない
新しい技術に触れる機会が減る
同じ現場にいると、1つの技術を極めることはできるものの、新しい技術に触れる機会は減ってしまいます。
技術の流行を追いながら適度に案件を変えていくといいでしょう。
もし、ある技術のエキスパートになっていて、今後数年くらいは今の技術一本でやっていけるのであれば、長期案件をそのまま続けるのもありでしょう。
単価アップがしにくい
会社員は昇給より、転職を繰り返したほうが年収が上がりやすいのと同様に、フリーランスも単価アップの交渉をしていくよりも、案件を変えていく方が単価が上がりやすくなります。
今の現場で単価交渉をしながらも、次の現場を探していくというやり方で、どんどん単価を上げていきましょう。
エージェントを変えることができない
このブログでも紹介しているように、フリーランスエージェントはたくさんあり、それぞれに特徴があります。
複数のエージェントを使うことで、それぞれの特徴やサービスの恩恵を受けることができますが、1つの案件を受けている間は1つのエージェントにしか頼ることができません。
他のエージェントに変えたいなら、案件も変える必要があります。
メリット②: リモート案件が多い
リモート案件が多いので、地方在住の人にもおすすめです。
フルリモートの長期案件を獲得できたら、移住することも可能になりますね。
筆者はフリーランスエンジニアとしてフルリモート案件を受けながら移住しました。
詳細は、移住して仕事をするメリット・デメリット【北海道移住経験者が語る】をご覧ください。
「リモート✕長期」は、フリーランスエンジニアにとって最高な働き方だと思います。
リモートワークのメリットについては、フリーランスエンジニアがリモートワークする方法とメリットにまとめました。
コロナ禍で収入が減ったり仕事がなくなったりする中、リモートワークが普及してきたのは良かった点ですね。おかげで通勤する必要がなくなり、移住することもできました。
メリット③: 大企業向け技術の案件が多い
エンジニアルートでは、Javaや.Netなど、大企業で使われる技術が多いことから、大企業案件が多いです。
大企業案件のメリットとデメリットもまとめておきます。
- 単価が高い
- 長期案件が多い
- 分業なので専門分野に絞れる
単価が高い
大企業は資金力があるので、単価が高い傾向にあります。
慣れてきたら単価交渉もできるので、単価だけを求めるなら大企業案件がおすすめです。
長期案件が多い
資金力のある大企業は、新規事業の場合、長いスパンでプロジェクトを進めていくので、長期案件になりがちです。
また、サービスが存続する期間も長くなります。
ベンチャー企業になると、立ち上げは数ヶ月で行ったり、リリース後数年でサービスが終了することもあるので、短期案件になりがちです。
分業なので専門分野に絞れる
大企業にフルスタックエンジニアはほぼ存在せず、細かく分業するので、サーバサイドエンジニアがフロントやインフラを行うことは少なくなります。
他の分野はやりたくない人におすすめです。
- 働き方の自由度が低い
- 幅広い技術に触れることができない
- 開発スピードが遅い
働き方の自由度が低い
大企業は規則が厳密に決められているので、周りの社員に合わせて働き方を大きく変えることは基本的にできません。
例えば深夜や休日に働いて、平日は休むとか、週3勤務にするなどです。
こういった自由な働き方を目指すなら、ベンチャー企業の方が良いでしょう。
幅広い技術に触れることができない
分業制が整っている大企業では、違う分野の技術や新しい技術に触れる機会は少なくなります。
また、新しい技術を提案しても、前例が無かったり、リスクが取れないことから却下されてしまうこともあり、自由度は低いです。
逆に言えば、大企業を渡り歩いていれば、今の技術でも長期間通用することになるので、スキルアップを目指さずほどほどにやっていきたいのであれば、大企業案件がおすすめです。
開発スピードが遅い
大企業で扱うサービスは大規模ですし、関わる人も多くなるので、開発スピードは遅くなります。
人が多ければスピードは早まるんじゃないか?と思うかもしれませんが、みんなで足並みを揃えて共有しながら進めていくので、ひとりひとりのスピードはゆっくりです。(全体では早くなります)
エンジニアルートのデメリット
エンジニアルートのデメリットは、以下の通りです。
- 非公開案件が多い
- モダンな技術の案件が少ない
- 単価がちょっと低め
詳しく説明します。
デメリット①: 非公開案件が多い
エンジニアルートの公開案件は367件と少なめです。
フリーランスエージェントでは非公開案件が多いことをアピールしていますが、非公開案件が多いことのメリットは特にありません。
不動産屋が「一度相談に来てくれれば、非公開物件も紹介します」と言っているのと同じです。
非公開案件にしているのは、企業がライバルに募集をかけているのを知られたくないなどの理由であって、エンジニアにとってメリットはありません。
全ての案件を公開してもらって、その中から選ぶのがエンジニアにとってはベストなので、非公開案件数が多いのは、デメリットになります。
デメリット②: モダンな技術の案件が少ない
Javaや.Netなどの案件が多いことから、大企業案件が多く、モダンな技術を使った案件は少ないです。
例えば、GolangとかPythonなどの流行りのWeb系言語の案件は、あまり無いと思っていいでしょう。
デメリット③: 単価がちょっと低め
公開案件を見る限り、単価がちょっと低いかなという印象です。
「〜65万」みたいな案件が多く、他のエージェントだと「〜80万」の案件が多いことから、高単価を狙いたい人にはおすすめできません。
エンジニアルートをおすすめする人
エンジニアルートをおすすめする人について解説します。
古い技術が使えるベテランエンジニア
多くのフリーランスエージェントでは、45歳以上だと案件を紹介するのは難しかったりしますが、エンジニアルートでは、ベテランエンジニア向けの案件も多いので、古い技術が使える人も案件が見つかります。
ベテランエンジニアにとっては、救いになるエージェントです。
現場をコロコロ変えたくない人
長期案件が多いので、現場を変えたくない人、仕事探しが面倒な人におすすめです。
短期で現場をコロコロ変えて、いろんな技術を身につけて成長したい人には向いていませんが、今の技術を使って、安定して仕事を請けたいならおすすめのエージェントです。
エンジニアルートの口コミと評判
エンジニアルートの口コミと評判をまとめました。
Web系、かつエンド直請けの案件は会社全体でいうと2~3割程度
まだご紹介はいただいていない状態ですので、面談時のヒアリング内容のみ記載します。Web系、かつエンド直請けの案件は会社全体でいうと2~3割程度とのことでしたが、コロナにより閉じているものも多いようです。会社としてシステム開発も行っていらっしゃるようで、正社員の方が既に入っている現場にチームの一員として参画するケースもある点が魅力的に感じました。
Web系、かつエンド直請けの案件が、フリーランスエンジニアにとってベストな選択になるので、2〜3割はかなり低いですね。。
コロナで閉じていたときの情報なので、今はもう少し回復しているといいですが。
メールと簡易な電話だけで案件の紹介は特になかった
登録後、メールと簡易な電話だけで案件の紹介は特になかった。 「現在、週3日程度の案件が少ないため、もしそのような案件が出てきましたら別途ご連絡させて頂きます。」というような内容のメールをいただき一旦登録が完了したのですが、正直もう少し頑張って案件の提案やキャリアについて話してほしかった。
他のエージェントでも、一度相談はしたものの、その後エージェントの反応が悪くなることがあります。
経験が浅くても親身になってくれるエージェントが良いのですが、人を選んでいる感じがしますね。
ニッチな分野の案件あり
事前に経歴書と希望業務を伝えておいたところ、希望に合う案件を紹介して頂きました。 非常にニッチな分野でもあったため、少々驚きました。 すぐに先方との面談も調整して頂き、スムーズに契約までいきました。
ニッチなスキルを持っている人は、どのエージェントでもお断りされてしまうのですが、エンジニアルートはニッチな案件も持っているようです。
まとめ: 長期案件を探している人におすすめ!
今回は、エンジニアルートについてまとめました。
エンジニアルートのメリットは以下のようにまとめました。
- 長期案件が多い
- リモート案件が多い
- 大企業向け技術の案件が多い
他のエージェントと比較すると、長期案件が多いのが一番の特徴です。
デメリットは以下。
- 非公開案件が多い
- モダンな技術の案件が少ない
- 単価がちょっと低め
大企業向け案件が多いこともあって、技術的な成長を望むような人向けではありませんね。
エンジニアルートをおすすめするのはこんな人です。
- 古い技術が使えるベテランエンジニア
- 現場をコロコロ変えたくない人
既に技術力があって、収入を安定させていきたい人におすすめです。
以上、エンジニアルートについてまとめました!
それでは!