「FIRE 最強の早期リタイア術」FIREを目指すなら絶対に読んでおくべき

FIREという言葉を知っていますか?「Financial Independence Retire Early」の略で、日本語だと「早期リタイア」なんて言われます。60歳〜70歳で定年退職をする前に、経済的自由を達成して会社をやめられる状態になることです。
「終身雇用」や「年金暮らし」が現実的ではなくなり、資産運用とか副業をして老後に備えるという生き方が一般的になりつつあります。会社にしがみつく必要がないなら、いっそのこと早期にリタイアしてしまおうという人が現れるのも当然のことでしょう。現代的な生き方の1つであるFIREを目指すなら、以下の本を読んでみてください。

スキルを身につける前にPOTスコアを計算せよ

POTスコアとは、「Pay over Tuition」の略で、「払いすぎた授業料」とでも訳しましょうか。あるスキルを身につけるためにかかるお金と、スキルを身につけたことで増える収入をスコアにしたものです。

プログラマーが一番コスパが良い

著書では、「ライティング、会計、コンピュータ・エンジニアリング」の3つのPOTスコアを比較しています。

  • ライティング: 0.20
  • 会計: 1.83
  • コンピュータ・エンジニアリング: 2.81

となり、コンピュータ・エンジニアリングを学ぶことが、一番コスパが良いということになります。計算方法は、「(スキルを使った職業の最低賃金 - 高卒で働いたときの中央値) ÷ スキル取得にかかる費用」です。
ライティングは授業料がかかる割に賃金が上がらないことがわかります。一方、コンピュータ・エンジニアリングは、授業料に対してプログラマーになった時の賃金が高いようです。このような結果から、著者であるクリスティー・シェンさんはプログラマーになることにしたそうです。

日本においては、学位を取得しなくてもプログラマーになることができます。教材を買ったり、プログラミングスクールに通ったとしても50万円もしません。プログラマーの賃金はアメリカやカナダに比べると低いのですが、それでもPOTスコアは高いポイントでしょう。

医者や弁護士は稼げるが、POTスコアが低い

収入の高い職業として有名なのが、「医者と弁護士」でしょう。しかし、この2つの職業はPOTスコアが1.0前後しかありません。プログラマーの3分の1です。確かに、医者や弁護士になるためには6年生の大学に通ったり、卒業後も試験勉強をしなければなりません。たった半年程度で職を得られるプログラマーに比べると遥かに多くの授業料がかかるのです。

長く働くほど、医者や弁護士のような収入が高い職業は有利になるでしょう。かかった授業料を取り返すための時間があるからです。しかし、FIREを目指す人にとっては、お金と時間をかけて多くの収入を得るよりも、POTスコアが高い職に就く方が、FIREを実現する可能性は高いでしょう。

金融資産の運用がFIREの鍵となる

FIREを達成するためには、金融資産の運用が鍵になります。株や債権、投資信託などの金融資産を適切に運用して、その配当金や値上がりした資産を生活費にします。株の配当生活というのは多くの人が憧れると思います。著書では、一般の会社員でも配当生活が可能であることを示してくれます。

インデックス投資が軸となる

配当生活を実現するためには、インデックス投資を行うことが基本となります。投資信託にはインデックスファンドとアクティブファンドがあります。インデックスファンドは市場の景気に合わせて変動し、アクティブファンドは、ファンドマネージャーによって選定された株が組み込まれます。

長い歴史の中で、アクティブファンドがインデックスファンドに勝つことはほとんどないそうです。つまり、インデックスファンドに投資をしておけば、安定的に勝つことができるというわけです。もちろんリーマンショックや、最近のコロナショックにより暴落することもあります。それでも15年以上インデックスファンドに投資し続けていれば負けることはないそうです。

生活費の25倍の金融資産でリタイアできる

今保有している金融資産の4%の収入で生活ができるのであれば、リタイアしても95%の確率で30年間生活することができるらしいです。年間の生活費が400万円だとしたら、1億円の資産があればリタイアできるということですね。この5%は、リタイア直後に暴落に出くわしてしまった人は、30年の間の資産をゼロにしてしまうからだそうです。著書では、5%を埋めるための施策も考えられていますが、計算が複雑なので割愛します。

1億円を貯めるのは無理だと思うかもしれませんが、株価が平均で4%上昇することや、若いうちはリスクが高い株や、高配当株に置き換えることで、資産の増加率を高めることができます。さらに、生活費を下げることができれば、貯金額が増え、リタイアするための金融資産額も少なくなります。例えば、生活費を200万円に下げることができれば、年間プラス200万円の貯金ができるようになり、リタイアまでの資産額は5000万円になります。

FIREを応用する

FIREとは、会社員を辞め、全く働かなくても生きていけるようになることですが、全く働かないとはいえ、稼いではいけないとは言われていません。FIREになった後に、好きな仕事をして月に5万でも10万でも稼ぐことができれば、生活はさらに安定します。

配当金と副業で生活基盤を作る

配当金だけだと、30年間生きられる確率は95%です。では、副業で月に5万円稼いでみたらいいのではないでしょうか。FIREに至るまでの過程をブログに書いたり、メルマガを始めるだけでもいいかもしれません。著書は、まさにFIREした経緯を本にまとめています。

自分が苦にならない程度の副業をして、少しでも稼ぐことができれば、リタイアするまでの期間を短縮するとともに、リタイア後の生活を安定させることもできます。

完全リタイアは目指さない

あえて完全なリタイアを目指さないという選択肢もあります。例えば、フリーランスとして年間で3ヶ月だけ働くとか、たまにコンサルタントの仕事をしてみるとかです。3ヶ月あれば100万円くらい稼げるので、配当金をほとんど使わなくても生活できてしまう人もいるかもしれません。

プログラミングが好きな人であれば、チームでサービスを作りたいという人もいるでしょうし、新しい技術を学びたい人もいるでしょう。自分でサービスを立ち上げるよりも、フリーランスとしてチームに参加したほうが手っ取り早いですし、コミュニティに入るのは楽しいものです。

自分で計算してみよう

月収30万円で、生活費が15万円とします。株価の増減や副業収入を無視した場合、リタイアまでの期間は25年になります。生活費を10万円に落とすと、15年に縮まります。さらに、配当金と副業収入で月額5万円稼いでいれば、10年になります。
このようにして、リタイアまでの期間を自分で計算することができるのです。ここには、家を買うお金や子供の養育費は含まれていません。逆に、配当金の増加や昇給、副業収入の上昇も含まれていません。期間が長くなればなるほど、予定が狂う可能性が高くなります。
なので、僕の計算では、5年でセミリタイアをする目標を立て、それからさらに5年で完全リタイアをする予定を立てるのがベストな選択ではないかと思っています。

著書には、もっと細かい計算方法が書いてあるので、読んでみて、自分で計算してみてはいかがでしょうか。