こんにちは。現役フリーランスエンジニアのケンジです。
2021年の9月にフリーランスとして、案件を初受注しました。
初受注した経験から、初受注するために必要なこと、やってきたことをお伝えしたいと思います。
◯前提
初受注するための大前提として、エージェントから案件を提示されるレベルのスキルを経験を持っていることが重要です。
エージェントに、紹介できる案件が無いと言われてしまった人は、会社員として転職活動をした方が将来的に高単価に繋がりやすくなります。
最低でも1年、初受注から高単価案件を取りたいなら3年くらいは会社員としてのエンジニア経験が欲しいところです。
フリーランスエンジニアが初受注するのに必要なこと
初受注に必要なのは、以下の4つです。
- 自分でゼロから作りきれるくらいのプログラミングスキル
- 綿密なスキルシート
- 商談時にアピールする会話力
- 何度も応募する行動力
1つずつ説明していきますね。
自分でゼロから作りきれるくらいのプログラミングスキル
新品のMacbookを渡されて、簡単なWebサービスを公開できるだけのスキルがあれば十分です。簡単なWebサービスとは、例えば以下のような機能がついたサービスです。
- 一般的なブログサービス
- 投稿一覧がある
- 詳細ページに進める
- 投稿の作成・編集・削除ができる
- コメント機能もあればさらにいい
上記の機能が付いたサービスを、環境構築をして、サーバにアップするところまでできていれば、フリーランスエンジニアとして最低限やっていけます。
実際に開発した経験から、どの企業で作っているサービスも上記の機能を基本として、細かい機能を広げていったものに過ぎないからです。
Webサービスを公開して、自分流にアレンジすればポートフォリオが出来上がるので、初心者の方や、アピールポイントが無いエンジニアは試しに作ってみましょう。
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綿密なスキルシート
クライアントが商談するかどうかを判断する材料は、スキルシートです。スキルシートは、転職活動で言う、職務経歴書のことで、今まで働いてきた企業とそこで使った技術、自分が持っているスキルなどを記載します。
このスキルシートをどれだけ綿密に書けるかで最初の関門を突破できるかが決まります。
いくらスキルがあっても、スキルシートをおろそかにしてしまうと商談まで進むことができないので、しっかり書きましょう。
スキルシートの書き方は以下の方法がおすすめです。
- エージェントに添削してもらう
- 転職ドラフトに応募して、添削してもらう
- 商談をこなしながら足りない箇所を補充する
この3つを繰り返していけば、自分のスキルを最大限アピールできるスキルシートが完成します。
商談時にアピールする会話力
いよいよ商談に進むと、リアルタイムで受け答えをする力が必要となります。
細かい技術について質問してくる人もいますが、分からないことは分からないと答え、嘘をついたり分かったフリをしないようにします。
ボロが出てしまうと間違いなく落とされてしまいますし、契約後の仕事もうまくいかなくなります。
商談時に気をつけるべきことは以下の通りです。
- 正直に話す
- 分からなかった質問は終わってから調べる
- 調べたことをまとめて、台本を作っておく
2、3の流れはとても大事です。商談は全部がうまくいくわけではありませんが、どの企業でも質問内容は変わらないので、質問内容をまとめて1問1答集を作っておくことで徐々に受け答えがスムーズになっていきます。
僕が過去に答えられなかった質問の例を以下にまとめます。
- DBロックの種類について(共有ロックと専有ロック)
- どんなログインを実装していましたか?
前者は基礎知識系で、後者は何をやっていたか系です。突発的にこのような質問をされると答えるのが難しいので、台本を作っておくことをおすすめします。
何度も応募する行動力
初回の商談では、台本も仕上がっていませんから上手くいかないことがほとんどです。
それに、複数の商談をこなさないと、自分の評価が分かりません。3つ以上の商談を受けてみて、自分がどの程度の評価をもらっているのかを確認してから契約しましょう。
エージェント経由で商談を受けると、フィードバックをもらえるので、最初はエージェント経由がおすすめです。
現役フリーランスエンジニアが初受注するまでにやったこと
実際に僕が初受注をするまでにやったことをご紹介します。
- フリーランスになる前にエージェントに相談
- 持っているスキルを見直してスキルシートを書く
- 条件に合った案件を片っ端から受けていく
- 商談のたびに対策をする
特に重要なのが、最初のフリーランスになる前にエージェントに相談することです。
以下、詳細を解説しますね。
フリーランスになる前にエージェントに相談
会社員を辞める前にエージェントに案件があるかどうかを確認しておきましょう。
契約が決まってから辞めるのが確実なのでおすすめですが、退職まで待ってくれない場合もあるので、案件が見つかると確信した段階で退職しても大丈夫です。
少なくとも、誰にも相談せず、仕事も決まらない状態でフリーランスになるのはおすすめしません。
持っているスキルを見直してスキルシートを書く
エージェントからスキルシートのエクセルデータを渡されるので、そこに自分のスキルや経歴を記載していきます。
どんなスキルを使っていたかをできるだけ細かく書きましょう。これは意味ないと思って書かないスキルがあるのはもったいないので、どんなにマイナーでも書くようにします。
例えば、Wordpressのスキルはエンジニアはほとんど使いませんが、中にはWordpressを自社メディアに使っている企業もありますし、PHPを少し書けるというアピールになります。
条件に合った案件を片っ端から受けていく
条件に合った案件があったら、すぐに受けました。同時期に3つくらい商談を受けてので、どれが良いか選ぶことができました。
条件に合っているのに選り好みすると、せっかくの高案件を逃してしまいます。
案件を断るのは商談が終わってからでも間に合います。商談の数をこなすことで良い案件に出会える確率が上がりますし、商談対策もできるからです。
商談のたびに対策をする
商談が終わったら、次の商談対策をしていました。商談時に分からないことや答えられないことがあると、ドキドキしてしまう、あの感覚が嫌だったからです。
完璧に間違うことなく受け答えができた商談では、だいたい採用の連絡をいただきました。
スキルシートの段階で、スキル的にはOKと判断されているわけですから、商談での受け答えができればNGを出す理由は無いからです。
フリーランスエンジニアが初受注する際の注意点
初受注を決める際に注意しておくべきことをお伝えします。
会社を辞めるのは、案件が決まってから
よほどスキルに自身があって、エージェントを使わなくてもオファーが来るくらいの人じゃない限り、案件が決まってから退職をしましょう。
退職まで1ヶ月必要だとしたら、案件を探す段階では、働き始めるのは2ヶ月先くらいになります。2ヶ月待ってくれる企業もあるので、エージェントに相談しながら焦らず決めていきましょう。
もし案件が決まる前に退職をしてしまい、案件がなかなか決まらない場合は、失業保険を使えば多少生活の足しにはなります。開業届を出してしまうと失業保険は使えないので、案件が決まってから開業届を出しましょう。
ポートフォリオよりスキルシートと商談でのアピール
エージェントを使った案件探しの場合、ポートフォリオでアピールできないことが多いです。
エージェントが企業に提案する際、個人名を出してはいけない決まりになっているからです。もしポートフォリオを先に出してしまうと、そこから誰が作ったかを特定できてしまいます。
ポートフォリオをアピールできるのは、商談時ですが、オンライン商談でWebページを見せながらアピールするのは難しいので、基本的にはできないと考えましょう。
アピールするのに重要なのは、スキルシートと自分の言葉のみです。なので、スキルシートを綿密に書き、商談対策を行うことが契約への近道です。
まずはエージェントを使うべき
初受注できるか不安を抱えている人は、エージェントを使いましょう。エージェントを使えば、おすすめの企業を提案してくれますし、スキルシートの書き方、商談対策まで手取り足取り教えてくれます。
SNSや知人の紹介から仕事をもらうという方法もありますが、まずはエージェントに登録して、相談してみるほうが確実です。
とにかく数をこなすこと
フリーランスは会社員と違って、短期間で企業を渡り歩きます。なので、商談に失敗してショックを受ける必要はありませんし、すぐに次の企業を受けていきましょう。
すぐに契約を終わらせることも可能なので、いい案件が見つからなくても経験のために妥協して契約してみることもできます。
とにかく数をこなすことで、自分にとって最高の案件が見つかるようになります。
初心者が初受注を目指すなら何をするか
もし、全くの初心者なら何から始めるかについてですが、僕ならいきなりフリーランスは目指しません!笑
結論: 会社員として経験を積む
初心者はフリーランスにならず、会社員として経験を積むべきです。
フリーランスは即戦力が求められるので、スキルがある人にとっては高収入で自由な働き方ができる最高の職種です。
しかし、初心者にとっては買い叩かれてしまう可能性もあります。まずは会社員としてスキルアップを目指し、経験を積むことをおすすめします。
まとめ: 初受注までの流れは誰でも同じ
初心者を除くと、初受注までの流れは同じです。
- フリーランスになる前にエージェントに相談
- 持っているスキルを見直してスキルシートを書く
- 条件に合った案件を片っ端から受けていく
- 商談のたびに対策をする
基本は、就活や転職活動と同じです。
- 仕事を探す
- 履歴書を書く
- 面接をする
- 対策をする
この流れです。
なかなか初受注できない人は、スキルが足りていないのかもしれません。
以下の、初受注するのに必要なことを全てやりきってから、スキル不足を解消するために必要なこともやっていきましょう。
- 自分でゼロから作りきれるくらいのプログラミングスキル
- 綿密なスキルシート
- 商談時にアピールする会話力
- 何度も応募する行動力
一度受注するコツを抑えてしまえば、次の仕事にも困らなくなります。どんなことでも一番大変なのは最初ですので、がんばっていきましょう!
それでは!