こんにちは。ケンジです。
今回は、ネガティブ寄りの記事になります。
「フリーランスになって収入が上がって浮かれていると、悲惨な末路を迎えるよ」と注意しておきたいのです。
これは、自分への警告でもあります。
今、フリーランスエンジニアの人は、将来の目標とか今後のキャリアを考えるべきだし、これからフリーランスエンジニアになろうとしている人は、本記事に書くリスクも考慮しておきましょう。
それでは、始めます。
フリーランスエンジニアの悲惨な末路とは
フリーランスエンジニアの悲惨な末路とは、独立して経済的に不安定になり、仕事・お金・目標が無くなってしまう状態です。
特に年齢が上がってくると、フリーランスエンジニアとして働くことが難しくなります。
- 新しい技術についていけない
- 40歳以上は応募することもできない
- パソコンを長時間見ることができない
などの理由から、老後に悲惨な末路を迎えます。
悲惨な末路の状態について、もう少し詳しく解説していきます。
仕事が見つからない
今、20代、30代くらいの人なら仕事は見つかりやすいと思います。
- PHPやRubyなどのWeb系言語を身につけている
- 賃金が安い
- IT業界には若い人が多い
などの理由で、若い人は採用されやすいのです。
しかし、40歳を超えてくると、とたんに仕事を探すのが大変になります。
年齢でハンデを背負っているので、よほどスキルを持っているとか、過去にすごい経験をした人ではないと、まともな案件を受けることはできません。
- スキルなし
- 実績なし
- 人脈なし
のまま40代を迎えると、仕事が見つからず、悲惨な末路を辿ることになります。
資産が全くない
フリーランスは会社員に比べて稼げると言われています。
それは、給料の低い人、つまり年齢が若い人だからこそフリーランスになる旨味があるというだけで、40歳を超えてくると、フリーランスと会社員の収入に差はなくなります。
フリーランスの方が一般的に、税金・保険料が高く、不安定なので、40歳を過ぎてくると会社員の方にメリットが出てきます。
金銭的メリットの大きい20代・30代の頃に資産を積み上げてこなかった人は、何も資産を持たず、これから資産を貯めるのも難しい状況を迎えてしまいます。
悲惨な末路です。
資産というのは、
- 貯金
- 株や不動産など
- ブログとかのビジネス
- 人脈
などがあり、現金だけが資産ではありません。
あらゆる資産を積み上げておかないと、悲惨な末路が待っています。
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将来の目標がない
将来の目標は、何歳になっても持つべきです。
20代ならほとんどの人が将来の目標を持っていると思いますが、現実が見えるようになってきて、できることとできないことが分かるようになってくると、目標が無くなります。
それでも、新しくできそうなことを見つけてチャレンジしていかないと、悲惨な末路を迎えてしまいます。
なぜなら、フリーランスは高齢になればなるほど厳しい世界であり、ある程度年齢が上がった段階で、別の仕事に切り替えたほうがいいからです。
40歳くらいまでに、フリーランスエンジニアだけじゃなく、他のビジネスをしたり、会社員として活躍できる場所を探したりすることが重要です。
フリーランスエンジニアの末路が悲惨になるパターン
どのようなフリーランスエンジニアが悲惨な末路を迎えてしまうのか。
何となく想像できるかもしれませんが、具体的に言語化していきます。
一言で言ってしまえば、「毎日をただぼーっと過ごしている人」です。
これは、フリーランスだけでなく、今や会社員にも同じことが言えます。
一昔前までは、会社員は、ただ目の前の仕事をこなしていれば、定年まで働くことができていました。
しかし、今は会社の寿命も短くなり、ずっと1つの会社にいられるとは限りません。
なので、毎日をぼーっと過ごしている会社員は、仕事を失い、転職もできず、アルバイトとかで何とか食い凌ぐ悲惨な末路を迎えることになります。
フリーランスエンジニアは、さらに厳しい世界なので、悲惨な末路を辿るパターンを避けていかなければならないのです。
スキルアップをしない
スキルを磨かないと、フリーランスエンジニアとして生きていくことはできません。
IT業界の技術は数年で変わりますし、10年もすればまるっきり違う世界になっています。
20代の10年後は、まだ30代ですから、働き盛りです。
10年間スキルを磨かないでいると、30代でできる仕事がなくなり、40代以降は年齢のハンデもあり、全く仕事がなくなってしまいます。
今やっている仕事のスキルをある程度身につけたら、さらに将来使われそうなスキルも勉強しましょう。
できれば、新しい技術を使っている会社で働き、働きながらスキルを身につけることができればベストです。
フリーランスエンジニアは、短期間で現場を移ることができるので、新しい技術を使っている企業を探して、転々とする戦略もありです。
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新しいことにチャレンジしない
将来の目標を持たないと、悲惨な末路を辿ると書きました。
それは、新しいことにチャレンジしなくなってしまうからです。
フリーランスエンジニアの案件を見てみると、残念なことに、「年齢: 40歳以下のみ」と書かれていることが結構あります。
転職などで年齢を基準にするのは、世界的にタブーとされているのですが、日本では年齢で判断する企業がまだあります。
どれだけフリーランスエンジニアとしてスキルを磨いたとしても、40歳を過ぎてしまうと、おのずと選択肢は狭まってしまいます。
なので、エンジニア業以外の新しいことにチャレンジして、自分のビジネスを作ったり、違う業種の仕事もできるようになっておくべきだと思っています。
プロフェッショナルのエンジニアになる自信がある人は、違う仕事に目を向ける必要はありませんが、他の仕事にもチャレンジしてみるのは、リスク分散になります。
資産運用をしない
フリーランスは、保障が少ないです。
- 年金が安い
- 退職金がない
- 失業保険や労災もない
会社員に比べて、とにかく保障されるものが少なく、特に老後の心配はしておかないといけません。
資産運用をしないと、少ない年金だけで老後の生活をすることになってしまいます。
仕事がなくなっても失業保険をもらえず、子育てをすることになっても育休をもらうことができません。
いざ、定年だと言っても、退職金すらないのです。
今もらっている収入だけが命で、それ以外に企業や国からもらえるお金は少額の年金だけだと思っておきましょう。
なので、今もらっている命のお金を大切に運用しなければならないのです。
フリーランスエンジニアの悲惨な末路を回避する方法
フリーランスエンジニアが悲惨な末路を辿らないためには、悲惨な末路のパターンを回避すればいいわけですね。
悲惨な末路を回避するために大切なのは、
- 慢心しないこと
- 今あるリスクを分散すること
- でも適切なリスクは取ること
この3つを意識しておきましょう。
将来性のあるスキルを学ぶ
将来性のあるスキルを学ぶことは、「慢心しないこと」に当たります。
今のスキルでやっていけてるから、勉強しなくていいやと慢心していると、仕事がなくなります。
常に時代を感じて、新しいスキルを学んでいきましょう。
日本で使われているスキルは、アメリカと比べると若干遅れているので、シリコンバレーのIT企業で使われている技術を学んでおけば、日本で技術遅れになることはないでしょう。
新しい技術を学ぶ中で、得意分野を見つけることも大切です。
エンジニアの仕事は、
- フロントエンド
- バックエンド
- インフラ(SRE)
と大きく3つに分けることができます。
技術を学んでいて、仕事をしてみて、楽しいなと感じる分野があれば、その分野を積極的に伸ばしていきましょう。
どの分野もそこそこできる「フルスタックエンジニア」より、特定の分野に特化しているエンジニアの方が、仕事は見つかります。
- フルスタックエンジニアは人手の少ないスタートアップ企業に需要あり
- 特定の分野に特化しているエンジニアは分業できる大企業に需要あり
このように分かれます。
これからの時代は、エンジニアになる人が増えて、IT企業も大きくなっていくので、分業体制を取る企業が多くなると思われます。
また、年齢を重ねてからスタートアップ企業で働くのは、体力的にも文化的にも厳しいので、大企業から仕事を受けたほうがいいと思います。
若いうちは、スタートアップでいろいろやってみるのもいいですけどね。
ベンチャー転職のリスクは問題ない!?エンジニアならベンチャー転職!
エンジニア以外のことにもチャレンジする
エンジニアとして実績を残し、スキルも学び続けているのであれば、エンジニア以外のビジネスを始めてみましょう。
僕は、こうしてブログを書いています。
これは、エンジニア業とは別のビジネスで、新しく始めたチャレンジの1つです。
業務委託として仕事を受けているのであれば、個人開発をしてみるとか、ブログを書いてみるとか、Youtubeをやってみるとか、他にも始められることはあります。
副業を推進している企業も多くあるので、副業サービスを使って、何か始めてみるのも面白いでしょう。
資産運用や貯金を始める
お金に困らないように、資産運用はしておきましょう。
最低限、つみたてNISAをしておけば、20年後には大きな金額になっているはずです。
他にも、
- 投資信託
- IDECO
- 小規模企業共済(フリーランスのみ)
などがありますが、これらはメリット・デメリットがあるので、絶対にやるべきとは言いません。
絶対にやるべきなのは「つみたてNISA」です。
あと、資産運用とはちょっと違いますが、ふるさと納税も全員がやるべきです。
損をするかもしれないことやデメリットのあることを手放しで薦めることはしませんが、ふるさと納税なら損をすることはないので、やるべきです。
エンジニアは、40歳以降に仕事を探すのが難しくなるので、いっそのことFIRE(アーリーリタイア)を目指してみてもいいかもしれません。
結果的にFIREを達成できなくても、資産を貯めることができるわけだし、ちょっとだけ働くというサイドFIREもあります。
エンジニアとして定年の65歳くらいまで働くことは想像できないので、早いタイミングでのFIRE達成を目指すのがいいと思います。
FIREしたいならまずエンジニアになろう!エンジニアがFIREに向いている理由
フリーランスエンジニアが考えるべき次のステップ
ずっとフリーランスエンジニアでいなければならないという決まりは無いので、キャリアチェンジをしてみたり、新しいことを始めてみるのも良いでしょう。
僕がおすすめするフリーランスエンジニアの次のステップをご紹介します。
法人化して事業を拡大する
フリーランスエンジニアとして収入が高くなってきたり、他にも事業を始めて、社員を雇いたいとか節税したいと思ったら法人化を検討してみましょう。
法人化するメリットは以下の通りです。
- 節税の幅が広がる
- 社会的信用が増す
- モチベーションが上がる
デメリットもありますが、売上がある程度高くなってきたフリーランスエンジニアなら法人化を進めてしまいましょう。
詳しくは税理士に相談しましょう。
フリーランスエンジニアのプロを目指す
エンジニアとしての技術を極める覚悟がある人は、そのままフリーランスエンジニアを続けていくのもありでしょう。
書籍を出したり、講演をするレベルになれば、年齢関係なく仕事のオファーが来ます。
そうなれば前述の法人化をしてしまっても良いのですが、やっぱり技術者としてやっていくなら面倒な法人は作らずにずっとフリーランスでも良いと思います。
会社員に戻る
フリーランスになったのに会社員に戻るというと、落第した奴みたいなイメージがありますが、そんなことはありません。
重要なのは、会社員に戻って何ができるかです。
ベンチャー企業のCTOになれるなら当然会社員(役員)としての契約を結ぶ必要がありますし、取締役にいきなり抜擢される可能性だってあります。
ただ、平社員に戻って、独立前のような平凡な会社員生活に戻るということになると、落第した感がありますね。
それでも気ままに安定した給料をもらいながらやっていきたいという人もいるので否定はしません。
フリーランスを経験してきた人は、会社員としても高く評価されることがあるので、会社員に戻るという選択肢も頭に入れておくと良いでしょう。
FIREする
フリーランスエンジニアのメリットは、会社員に比べて若いうちに高い給料がもらえる点です。
その反面、年齢を重ねてくると会社員の方が稼げるようになることが多く、生涯年収は会社員に軍配が上がるというのが、フリーランスエンジニアの末路でしたね。
しかし、若いうちに高い給料をもらい、歳を取る前にFIREしてしまうという手もあります。
これなら収入が下がることなく、早い段階で自由を手に入れることができます。
FIREするには資産運用が鍵になりますが、投資信託や株式投資は時の運もあるので、FIREも視野に入れつつ、他のキャリアを目指すというスタンスがおすすめです。
まとめ: 将来のことを考えておこう
僕は20代でフリーランスエンジニアになりましたが、今は比較的豊かな生活を送ることができています。
それは、フリーランスという不安定な立場だから収入が高いだけで、会社員が老後に受け取る年金や退職金を今、もらっているのと変わりません。
おそらくこのままフリーランスエンジニアを続けていても、会社員の生涯賃金と同じくらいか、むしろ低いくらいだと思います。
フリーランスエンジニアは若いときほど収入が高いので、お金持ちになった感覚になりがちですが、ここで慢心してはいけません。
- 慢心しないこと
- 今あるリスクを分散すること
- でも適切なリスクは取ること
この3つを守らないと、フリーランスエンジニアは、悲惨な末路を辿ることになります。
だからといって、お金を全く使わずに老後に貯めておくのも良くないです。
せっかく若い時にお金をもらえているのだから、適切なリスクを取って、新しいことにチャレンジしていくべきです。
そして、リスクは分散して、大ゴケしないことも大事です。
フリーランスエンジニアは、会社員とはキャリア戦略が少し違うので、不安定であること、老後の保障が少ないことを考えていきましょう。
それでは!