ギグエコノミーとは?新たな働き方を開拓しよう

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「ギグエコノミー」という本のレビューです。

ギグエコノミーという言葉を聞いたことがあるでしょうか。ギグエコノミーとは、「単発で働く社会」という意味です。今までは、単発の仕事というと、派遣社員や単発バイトのような立場の低い仕事とされていました。しかし、働き方改革が行われて、副業を始めたりフリーランスになる人が出てきました。副業やフリーランスは自由度が高く、仕事の満足度も高い傾向にあり、終身雇用が崩壊した社会において、このようなギグワークが注目され始めています。

副業やフリーランスが流行っているのは知っているけど、どう始めていいかわからない。税金や時間管理、本業との兼ね合いなどが知りたいという人は、「ギグエコノミー」を読んでみてください。

成功の定義が変わってきている

なぜギグエコノミーが流行りだしたのか、それは、「従来の成功の定義が変わってきているから」です。かつては、家を持ち、車を持ち、家庭を作り、定年まで働き、老後を年金でまったり暮らすことが成功とされていました。しかし、成功の定義は人それぞれに委ねられるようになり、家や車、家庭、年金を一切手にしなくても幸せに暮らしている人も出てきました。

ギグエコノミーを知るためには、まず「自分にとっての成功を定義すること」から始めなければなりません。従来のように家や車、家庭や年金がほしいのか、それとも何かあなただけの幸せの形があるのか。考えてみましょう。

よりよい仕事を得ること

世の中のほとんどの人は、「働きたくない」と思っています。働かないとお金や社会的信用がなくなるから、みんな仕方なく働いているのです。しかし、ギグエコノミーの世界では、好きな仕事に就くことができます。毎日 8 時間縛られる必要はないですし、すぐに次の職場に移ることだって可能です。

仕事の選択の自由度が増すことによって、それぞれの成功が実現しやすくなりました。どんな仕事がしたいか(もしくは仕事以外でもやってみたいこと)を考えてみましょう。

働く場を分散させる

定年退職という制度は、そのうち無くなると予想されます。なぜなら、企業の存続期間が短くなっているからです。伝統的な企業は 50 年〜100 年くらい存続していたので、新卒から定年まで勤め上げることが可能でした。

今は、新卒から定年まで存続している企業が少なくなっているため、安心して定年退職ができる職場がなくなってしまったのです。そこで、あらたな安定を求めるために、「働く場を分散させること」が必要になります。

本業の会社が潰れる前に、他の会社で副業をしたり、自分でビジネスを立ち上げることで、働く場所を分散させ、倒産や解雇の危機を免れることができます。

ギグエコノミーには、定年退職や終身雇用という言葉はありません。

個人の時代

最近、Youtuber になる芸能人が増えてきました。これは「個人の時代」が来ているからです。大人数で 1 つの番組を作り上げるテレビやラジオと違って、Youtube は個人がチャンネルを保有します。動画を作るスタッフもテレビに比べれば少数でしょう。個人のキャラクターが評価される時代になってきているのです。

また、SNS ではインフルエンサーと呼ばれる影響力を持った人たちが現れ、誰でも目立つことができるようになりました。

ギグエコノミーの世界でも、仕事は転職エージェントではなく、SNS から取ってくるし、履歴書はブログやポートフォリオを確認するようになってきています。

会社の看板が意味をなさなくなってきて、個人でどんな看板を掲げるかが重要になっています。

所有よりアクセスの時代

家と車を所有することは、幸せの形でしたが、今はもうそうではありません。わざわざ物を所有しなくても、物を借りたりシェアすることでアクセスできるようになったからです。

家も車も持たずに生活をする

都心に住んでいる人は特に、所有する必要がなくなってきています。車の代わりにカーシェアやレンタルバイクが使えるし、電車やタクシーだってどこにでもあります。都心で車を持つ人は単純に車が好きな人か、従来の成功の定義にとらわれている人くらいでしょう。

マイホームは多くの人が憧れますが、今は賃貸だけでなく、シェアハウスや民泊もできるので、1 つの家にこだわる必要もなくなってきています。昔は不動産の価値が上がっていたので、マイホームを持っておけば売却時に利益が出ることもありましたが、今は少子高齢化などの影響で、利益を残すことはほぼ不可能です。

もしマイホームがほしいのであれば、不動産投資について勉強して、確実に利益が出る物件を探すしかないでしょう。

所有しないことで身軽さを手に入れる

所有しないことで、バックパッカーのように身軽に移動ができるようになります。現代は、リモートワーク(まさにギグワーク)や、海外旅行など、場所に縛られない生活ができるようになってきているので、マイホームや車を持たずに旅をしながら働くことだって可能なのです。

旅をすることや通勤電車に乗らないことを成功の定義とする人は多いと思います。所有しないことは、そういった成功の定義を叶えてくれます。

ギグワーカーは保証が少ない

残念なことに、ギグワーカーは伝統的な正社員に比べると保証が少ないです。厚生年金や社会保険といった会社員ならではの保証はないですし、福利厚生や経費もありません。

フリーランスエンジニアなどの恵まれたギグワーカーなら、それらの保証を賄えるだけの収入が得られるのですが、一般的なギグワーカー(Uber eats 配達、ライター、ベビーシッターなど)は、アルバイトより少し割が良い程度の収入ですから、保証がないと厳しいです。

国としては、ギグワーカーを増やしたくない

フリーランスに対する保証も最近は増えているようですが、国としてはギグワーカーを増やせない理由があります。それは、「税収が減るから」です。

会社員は、企業が税金を天引きして収めるので、ほぼ 100%税金を徴収することができます。一方、フリーランスは個人で経理を行い、確定申告をしないといけないので、中には税金を払わない人も出てくるでしょう。もちろん脱税は違法行為なのですが、税金の知識がない人など、悪意のない人もいるはずです。

さらに、ギグワーカーが増えすぎると、税金を払っていない人を探し、徴収するのはとても大変です。おそらく数%の人は税金を徴収されることなく、逃げ切ってしまうでしょう。

国が保証制度を充実させるのは、税収減よりも重大な社会問題が発生したときになるのではないでしょうか。

スキルがないと仕事がなくなる

ギグワークは一定のスキルが必要になります。Uber 配達員のように自転車がこげるという能力だけでもできる仕事はありますが、フリーランスエンジニアや WEB ライター、動画編集者などのギグワーカーになるためには、スキルを身につけないといけません。

もちろん会社員だってスキルは必要なのですが、会社員は雇用が保証されています。簡単にはクビにならないですし、経費を使って研修を受けることだってできます。

ギグワーカーは契約を切られてしまったら次の仕事を探さないといけないですし、学習のための経費は自分の収入から出さないといけません。

スキルがないのに会社員をやめて、ギグワーカーに転身することはリスクが高いのです。

まずは副業から始めるべき

ギグワークがしたいと思っている人は、まずは副業から始めてみることをおすすめします。副業で稼げるようになったら、会社員を辞めて、自分なりの成功を目指して好きな仕事を続ければいいでしょう。

好きなことを副業にする

本業が楽しくないという人は特に、副業では楽しいと思えることをしましょう。僕はブログを書いたりプログラミングをすることが楽しいので、それを副業にしています。

他にも、

  • 物を作って売る
  • 音楽を作る
  • 好きなことを Youtube にアップしてみる

など、趣味の延長でも副業はできます。

スキルを活かした副業を選ぶ

好きな仕事がない、本業は続けていきたいと思う人は、スキルを活かした副業がおすすめです。

例えば、

  • プログラミングを活かした WEB 開発
  • 運動経験を活かしたパーソナルトレーニング
  • マーケティングのコンサルタント
  • 得意分野の相談に乗ってあげる

などがあります。

これらは、本業とのつながりがあるので、本業の収入アップにも繋がりやすいですし、本業で需要があると分かっているので、お客さんを見つけるのも簡単です。

嫌いな本業をわざわざ副業にするべきではないと思うので、本業と副業をリンクさせてもやっていける人向けです。

会社への依存度を減らす

ギグエコノミーにおいて大切なのは、「会社や物への依存度を減らすこと」です。

  • 本業+副業
  • フリーランスで複数案件をこなす
  • 複数のギグワークに登録する
  • 資産運用をする

などを実行することで、1 つの収入源だけに頼ることがなくなります。

物への依存度も減らしていきましょう。

  • マイホーム → 賃貸や民泊
  • 車 → カーシェアとタクシー
  • CD、DVD→ ストリーミング
  • 書籍 → 電子書籍

その他、家具や服など生活に必要なあらゆるものが所有からアクセスに変わっています。ギグエコノミーを知ったら、依存度を減らしてみてはいかがでしょうか。