サスペンスの名作映画3選〜邦画〜

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日本のサスペンス映画は洋画に比べて現実的な世界観が多いような気がする。
それは予算の関係上コンパクトにせざるを得ないということもあるが、あくまで現実的に論理で攻める日本のサスペンスも面白い。

キサラギ

あらすじ

如月ミキというアイドルが自殺をして一周忌、5人の初対面ファンたちが弔う会を開く場面のみで完結する。
彼らは如月ミキとの思い出を語っているうちに、ミキは本当に自殺だったのかという疑いの気持ちが生まれる。
5人それぞれは自分が持っている情報を出し、それらをつなぎ合わせながら事件の真相を推理していく。
徐々にミキについての真実が見えてくるのである。

感想

単なるオフ会の1シーンであり、亡くなった人に何を言っても変わらない。
ただ、ミキは5人それぞれに対してあらゆる面で証拠を残しているのである。
これはミキはアイドルとファンの関係を超えてきたのかどうかという不確定な話ではない。
あくまで信憑性の高い事実が残されているのである。
5人が持っている証拠が徐々につなぎ合っていき、真実が見えてくる過程は何度見ても圧巻である。

ゴールデンスランバー

あらすじ

主人公の青柳はアイドルを助けたことから認知度の高い人になった。
しかし、青柳は総理大臣暗殺の犯人に仕立て上げられるのである。
青柳はあらゆる手を使って逃亡することになるという逃亡劇である。

感想

青柳はそこまで優秀な人物ではなく、デスノートのキラやプリズンブレイクのマイケルのような頭を使った逃亡劇ではない。
青柳はいろんな人に助けられながら、間一髪で逃げるのである。
彼はアイドルを助けるくらい心の優しい人物であり、多くの人の信頼を得ているのだ。
能力が大事なのではなく、人と人との繋がりでできあがっているのだということを伝えたかったのではないかと思う。

容疑者Xの献身

あらすじ

東野圭吾のガリレオシリーズの作品である。
ある家族の母、花岡はお弁当屋さんで働いていた。よく、隣に住む数学者の石神がやってくるのだが、この石神は花岡に想いを寄せていたようである。
ある日、花岡の元夫が家にやってきて、騒ぎになる。
騒ぎの中、花岡は元夫を殺してしまうのである。
これに偶然気づいた石神は、花岡の罪を隠そうと手助けをするのである。
この事件を担当するのは物理学者の湯川(ガリレオ)である。
湯川と石神は友人であり、二人とも天才であった。
湯川は石神の考え尽くされたアリバイを暴くことができるのか。

感想

これは花岡を犯人にする物語ではなく、天才同士のぶつかり合いである。
現に湯川も捜査の途中でこの裏にはとても頭の良い人が隠れていることに気づくのである。
ドラマ版のガリレオではいとも簡単に事件を解決してしまう湯川だが、ここまで苦しみながら悩んでいる湯川は見たことがない。
物理学と数学がぶつかり合い、最後に出た答えは衝撃である。

まとめ

この3作はコメディ風、逃亡劇、刑事とそれぞれジャンルは違うがとてもよく練りこまれている物語である。
洋画のような最後の衝撃というよりは、ラストに向かうまでのプロセスを楽しませるものが多いような気がする。
日本の文化を知っているからプロセスを解釈できるだけかもしれないが。。
最後の衝撃はもちろんだが、プロセスも大事にしたいして見たい人は邦画を見てみると良いのではないだろうか。