カイジファイナルゲームは日本の将来を考えさせる社会派作品でした

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先日、新宿の TOHO シネマズで「カイジ ファイナルゲーム」を観てきました。僕はカイジシリーズが大好きで、藤原竜也も好きなので、カイジは映画、漫画、アニメとすべて観ています。

映画の感想としては、「現代社会を風刺している作品だな」と思いました。今回の映画は完全オリジナルストーリーらしく、カイジらしさを残しながらも社会を映し出すこともできるので、社会風刺的な作品になったのだと思います。

ピンはねされる派遣社員

カイジは派遣社員として働いていますが、70%の利益を派遣会社にピンはね(取られること)されています。70%も取っている会社はおそらくないと思いますが、50%くらいは取っています。

50 万円で雇われているのに、実際にもらえるのは 25 万円ということです。月 25 万円ならギリギリくらしていけますが、それでも少ないですよね。

正社員と派遣社員の賃金格差をなくす「同一労働同一賃金」という制度ができあがろうとしてますが、そんな派遣社員の不遇を表しているシーンがありました。

お金のない若者

最初のゲームでは、若者が大金を取り合うゲームです。もちろんカイジも参加することになります。結果はネタバレになるので言いませんが、若者はお金がなく、一攫千金の可能性にかけるしかない現状を表していますね。

前澤さんの 100 万円企画に近いものを感じました。

弱者向けの娯楽

カイジの最大の敵である帝愛は、地下に娯楽施設を持っています。そこではギャンブルなど、弱者向けの娯楽があります。

お金のない人がギャンブルに費やしてさらにお金がなくなるというのは、カイジ作品でひたすら描かれていますが、地下の娯楽施設は東南アジアのネオン街のようで、日本の経済力の低下を表しているようでした。

信用が金になる時代

カイジがあるゲームをするのですが、それは信用を積み上げたほうが勝つというゲームです。裏切りや手回しなど面白みが含まれているのですが、お金や資産があるだけでなく、信用があるやつが強い現代社会を象徴しているようでした。

自殺志願者の最後の希望

自殺志願者をギャンブルにしたゲームもあります。自殺が多くなっている現状を風刺しているものでしょう。

預金封鎖と新通貨発行

カイジが戦う敵は、「預金封鎖」をしようとしていて、国民の貯金をすべて引き出せば国の借金が減るという試みです。

カイジはこの預金封鎖を止めようとするのですが、国民がお金を貯め込んでいることが日本経済が停滞している理由の 1 つであるという主張は説得力があり、敵の意見が絶対に間違っているとは言えないなと思いました。

そして、円をやめて新通貨を発行しようとするのですが、これも「仮想通貨」を風刺していると思いました。

政府の勝ち逃げと粉飾決済

預金封鎖を実行している政府が、自分たちだけは助かろうとします。これも現代の政府の動きを表しているのでしょうか。必ずしも政府が勝ち逃げしようとしているとは限りませんが、政府に対する信用が低下しているということでしょうか。

経営者による粉飾決済の話題も出てきました。

若者向けの映画です

これらのトピックはすべて若者に向けたメッセージだと思います。

今回のキャストは、イケメン揃いでしたし、若者がおじさんたち(政府や資産家、経営者)と戦うというストーリーです。

社会のことをまだ知らない若者にこれらのメッセージが刺さるかどうかはわかりませんが、社会を風刺している作品だと思って観ると、考えさせられる作品だなと思いました。

もちろん、カイジらしいギャンブルもあったし、トリックも楽しめましたよ。