コモディティ化しないためにどうすればいいか
今更ながら「僕は君たちに武器を配りたい」を読んでいる。
コモディティ化してしまうと、買い叩かれるようになる
ここが、本書の最も重要なポイントだ。
コモディティ化するとは、みんなと同じことしかできない人材になることであり、スペシャリストを目指さないと資本主義社会で生き残るのは難しいと述べている。
なぜコモディティ化してしまうのか
コモディティ化する原因は、技術革新である。
優秀な人しかできなかったことが、技術革新により、工場で生産できるようになり、誰でもできるようになってしまうのである。
2000年代になると、インターネットにより、情報源はたくさんあるし、難しい計算はコンピュータがやってくれるようになった。よって、メディアは情報保持の優位性を失ったし、事務的な仕事をする人(一般職)は不要になった。
今後、IT、特にAIの台頭により、さらに高度なことまでコンピュータが担うようになり、ほとんどの人は凡人として生きることになる。
技術革新は、生活を便利にするが、多くの人を「コモディティ化」してしまうのだ。
コモディティにならないために
コモディティでいいやという人は、質素ながら幸せな生活を営んでほしい。
しかし、お金に困っている人や将来に不安を抱えている人も多く、コモディティで終わりたくない人はどうすればよいのだろうか。
答えはない。
強いて言うなら、自分の中で特別な部分を探すことである。特別なことなんて無いことはないのだ。
少数派の掛け合わせでスペシャルな人材になる
全ての人が世界一を持っているわけではない。
しかし、日本ならトップ100に入るスキルを持っている人はたくさんいるはずだ。
例えば、渋谷に住んでいる人なら「渋谷区の詳しさ」というスキルを持っている。さらに、お酒が好きなら「渋谷の居酒屋」について詳しいはずだ。
渋谷の居酒屋に詳しい人なんて何千人もいるかもしれないが、比較的少数派に入るスキルをかけ合わせていけば、スペシャリストになれるのだ。
仮に「渋谷でビールを300円以内で飲める居酒屋」に詳しいとしよう。それをブログやYoutubeで発信してみるとどうだろうか。
ちょっと「誰もやってなさそうだし、いけるかも?」と思わなかっただろうか。
私の場合
私の場合、
- プログラミング
- 音楽
をかけ合わせることでそれなりの価値を生み出しているつもりだ。本当はもっと多くのスキルをかけ合わせたいが、あまり掛け合わせすぎると、誰にも求められない人材になってしまうから、親和性があるスキルをかけ合わせるほうがいいだろう。
実際、「筋トレ」や「映画」などにも詳しいが、プログラミングと音楽とつなげようとすると、若干遠い。まあ、映画の音楽とかで親和させることはできるのだが。
プログラミングもコモディティ化する
現在のビジネスパーソンを取りまく状況を正確に分析すれば、「語学や会計知識、ITスキルの習得と、収入の増加には、実際には因果関係がない」という結論になりそうだ。
- 英語
- 会計
- IT
これら3つのスキルは需要のあるスキルだと言われている。私もその1つであるITをかじっているし、会計の知識も英語も多少はかじったことがある。
これらはグローバルに通用するスキルであるから、需要があるわけだが、グローバルに通用するが故に、ライバルが多くなってしまうのである。
幸い、日本語の壁によって日本人は国内においては需要を保っているが、グローバル競争に巻き込まれると、ちょっと英語とITができるくらいじゃ、仕事は見つからなくなる。
コモディティ化してしまうのである。
起業家を目指す
スペシャリストになる近道は「起業家」になることである。
起業すると、必要とされなくなれば真っ逆さまに転落する。必死になって他社を出し抜くために考えるようになるのだ。
会社員でいると、コモディティであることが評価される面もあるし、どこに行ってもそこそこ使える奴になることで、転職もしやすくなる。しばらくはそれでも通用するだろうが、ジリ貧である。
起業家になり、資本主義社会の波に揉まれ、誰も持っていない商品を作り、売り出すことでスペシャリストになれるのである。
すぐに起業できない人は
すぐに起業できなければ、副業を始めればいい。
副業は、アルバイト的な仕事でなければ、ミニ起業みたいなものだから、スペシャリストを目指すことになる。
私もブログを書いているが、このブログが誰にも読まれなければコモディティであるし、コンテンツ内容をスペシャルなものに変えなければならない。
会社員を辞めなくてもいい。自己資金なんて要らない。
Youtubeを撮ってみればいいだけである。誰にも再生されなければ、あなたはコモディティ人間であるし、スペシャリストになるために企画を考えて動画を作らなければならない。
勉強が全てではない
勉強すればお金持ちになれるというのは、正しい根拠が無い。
大学がなかった時代でも会社を作り、お金持ちになっている人がいるということは、大学で勉強することが正しいわけではないし、学ぶとしてもペーパーテストではなく、もっと他にあるのかもしれない。
嫌々勉強しているなら、そんな勉強はやめて、楽しいことをしよう。
新しいことをしよう。