米国ETF一択でも十分に分散投資される理由

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世界中の株式に投資する VT のような ETF ではなく、米国のみに投資をする VOO や VTI だけでも十分に分散投資をすることができます。
 「米国は株価の上昇率が高く、投資先としては人気の国ですが、もし米国の経済が落ち込んでしまったら分散できていないのではないか」という意見があります。

結論から言うと、「米国だけが下がる可能性は限りなく低いので、分散をしていても下がる時は下がる」と思っています。もちろん投資に 100%はないので、米国だけがガクンと下がるかもしれませんし、世界中に投資をしていた方が、下落率、上昇率ともに良い成績を残すかもしれません。
 それでも、歴史から考えてみると、米国経済に投資をするのが一番上昇する可能性が高いですし、これでダメなら仕方がないと思えるので、米国 ETF に一括投資をしているのです。

米国 ETF に投資をすることは集中投資に思えますが、実は多少なりとも分散はできています。なぜ、米国 ETF に投資をするだけで分散投資がされるのか、解説します。

米国にはグローバル企業が多いから

GAFA に代表されるように、米国にはグローバル企業が多いです。GAFA がなくなることは今のところありえませんし、もし無くなったら世界中の経済がどん底に落とされます。
  PC もスマホも使えなくなります。みんな中国製のスマホを使うようになり、通販は楽天、SNS は LINE になるのでしょうか。。

これらのグローバル企業は、世界の時価総額ランキングも他の国よりダントツで高いです。つまり、米国のグローバル企業が世界経済を支えているといっても過言ではないのです。
 一昔前のように日本のトヨタや NTT が世界トップにいて、ヨーロッパの企業も並んで戦っていた時期であれば、世界中に分散投資をする価値はあったかもしれません。しかし、現在では米国に投資をしておくだけで、勝手に世界経済に投資をしていることにもなるのです。

日本経済への投資は必要ない

日本に投資しなくていいのか、と思うかもしれません。日本に住み、日本で働いていれば投資をしているようなものなので、投資は必要ないと考えています。

日本のどこかで働いている人は、自分の労働力という価値を日本企業に提供しています。さらに、日本で消費することで、日本のどこかの企業に貢献しています。例えば、トヨタの車を買えばトヨタの売上に貢献することになり、利益が大きくなれば、トヨタの株価は上がります。

さらに、日本円を保有していることで、為替の面でも日本に投資をしていることになります。実は、日本に住んでいるだけで日本に投資していることになるのです。
 それでももっと日本の経済が発展してほしいと思うのであれば、日本に集中投資をすればいいのです。利己的に考えると、日本への投資よりも、米国への投資の方が将来株価が上がる可能性が高いでしょう。

株式 100%で問題ない?

米国に投資する理由はお分かりいただけたと思います。それでは、資産クラスについてはどうでしょうか。債権や不動産には投資しなくていいのか、ということです。これも「しなくていい」と思っています。

理由は以下 2 つです。

  • 家に住んでいる時点で不動産に投資をしている
  • 年金を払っている時点で債権に投資をしている

家に住んでいる時点で不動産に投資をしている

みなさんどこかの家に住んでいるはずです。そしていくらかの家賃またはローンを払っているはずです。僕は賃貸物件に住んでいるのですが、賃貸物件に住むことで不動産に投資をしていることになります。
 例えば、不動産の地価が大きく下がったとしましょう。そうすると、家賃も下がります。支出も減ります。不動産価格が上がれば、支出が増えるし、不動産価格が下がれば、支出が減るので、結局生活費の中で家賃が占める割合は平均をたどることになります。
 もし景気が悪くなっても家賃も下がると考えれば、生活に困るリスクは少なくなるでしょう。

年金を払っている時点で債権に投資をしている

債権というのは、5 年間保有してくれたら、金利をあげるよというやつです。これは年金システムに似ています。
 年金も、65 歳まで保有してくれたら金利(年金)をあげると、というやつです。僕らは国のシステムによって、超長期債権に投資しているのです。年金支給額が下げられる可能性があるなどのリスクはありますが、これも債権のリスクだと考えれば妥当ですし、年金には、傷害保険などの保険もついているので、かなり良いシステムだと思います。

まとめ

僕が行っている投資は「米国全体への株に 100%投資をする」というものです。米国と株に集中投資をしているように見えますが、そうではありません。
 その理由をまとめると、

  • 米国にはグローバル企業が多いから世界中に分散投資できる
  • 日本で生活しているだけで、日本に投資をしている
  • 賃貸物件に住むだけで、不動産のリスクを軽減できる
  • 年金は超長期債権+保険

となります。

世界中の企業に分散投資をして、リートや債権をバランスよく持つことで、最適なポートフォリオを作るのが一般的でしょう。
 しかし、売買手数料やポートフォリオの割合を考えるのが手間になるので、米国 ETF の中で一番経費が安いものだけに投資をした方がシンプルです。

リスクをどれだけ取れるかは人それぞれですが、僕の場合は、長期投資を考えているので、ある程度大きなリスクを取ることができます。なので、もし米国 ETF 集中投資がハズレだとしても、長期的に見ればそこまで悪い結果にはならないでしょう。
 もし僕が 50 代とかなら、債権を買って、世界中に分散投資をしたかもしれませんが、それは今やるべきことではありません。20 代ならではの集中投資をしながら、リスクをどれだけ許容できるかを考えて、ポートフォリオを作っています。