正社員から業務委託契約にするメリット
現在プログラマーとして働いている人、これからプログラマーとして働きたいと思っている人の中には、フリーランスになりたいと思っている人もいると思います。
フリーランスになると、実力主義の世界に足を踏み入れることになり、やっていけるか不安と思ってなかなか踏み出せないのかもしれません。僕もその一人です。
そんな不安を少しでも和らげながらフリーランスになる方法があります。
それが、「正社員から業務委託契約に変更してもらうこと」です。会社は変えずに、契約形態だけを変えてもらうのです。そうすれば、今の会社で技術力不足に困ることはありませんし、業務委託契約に慣れてきたら徐々に他の会社に移っていけばいいんです。
もちろん、正社員の方がいい場合もありますが、今回は正社員から業務委託にするメリットをご紹介します。
業務委託にするメリット
正社員から業務委託にするメリットは以下の通り。
- 単価アップ
- 働き方が自由になる
- 責任が軽くなる
- 飲み会とかに行かなくてもいい
- 経費が使える
- 次の会社に移りやすい
1つづつ解説します。
単価アップ
単純にもらえるお金が増えます。これは、業務委託契約だと会社側が社会保険料を支払わなくていいですし、契約を解消することができるので、その分上乗せしているからです。
実際に転職サイトとフリーランスエージェントで収入を比較してみると、
転職サイト:600万円 フリーランスエージェント:900万円
くらいの違いがあります。
働き方が自由になる
業務委託契約の場合、働き方が自由になります。正社員のように契約の形が「週5日、40時間」と決まっているわけではないので、週3日で単価を5分の3にしてもらうとか、リモートワークにしてもらうといったことも、契約次第で可能です。
最近はどの会社も正社員でもリモートワークができるようになっているので、業務委託のメリットは少ないかもしれません。 しかし、稼働日数を週3日に減らしてもらって、他の日は別の仕事に時間を使うこともできるので、働き方の幅が広くなります。
責任が軽くなる
業務委託契約の人は、会社からすると外部の人になるので、重要な仕事を任せることは基本しません。
プログラマーで言えば、インフラを一人で任せるとか、請求書や契約書を作らせるみたいな仕事はないと思います。
仕事を振ってくれる人も、上司と部下という関係ではなく、他社の人となるので、一定の距離感を保つことができます。
飲み会とかに行かなくてもいい
会社と一定の距離感を保つことができるので、飲み会にも誘われないかもしれません。正社員から業務委託に切り替えた場合は、飲み会くらいは誘われるかもしれませんが、業務委託は外部の人という認識があれば、社内の人間関係を気にする必要はなくなってきます。
経費が使える
正社員は、会社が認める範囲でのみ経費が使えますが、業務委託は、自由に経費で落とすことができます。
その経費は自分で払うのですが、単価がアップしているので、うまく使えば正社員の頃よりも税金が安くなることもあります。
自宅で仕事をする機会が多くなれば、家賃も経費で落とせますし、オフィスを使うという正社員の特権を享受することもなくなるので、リモートワークをしているなら、業務委託契約の方が有利かもしれません。
次の会社に移りやすい
会社から契約を切られてしまえば、次の会社を探すしかないのですが、逆に言えば、簡単に次の会社に移ることも可能です。
正社員だと、1ヶ月前に申請して、仕事の引き継ぎを行うなど事前準備がたくさんありますが、業務委託の場合は、契約更新の段階で契約しなければ終わりです。
転職に比べて業務委託というのは、契約スピードが早いので、いろんな会社を経験してみたいという人におすすめの契約方法です。
また、会社を転々としても経歴に残らないので、転職する際にも不利になりにくいというメリットもあります。
まとめ
もし今の会社が自由な社風であれば、業務委託契約への切り替えを相談してみてもいいかもしれません。
多くの単価を払うことが会社にとって不利になることは基本ありません。会社はすぐに人員整理ができて、社会保険料や経費を支払わなくてもよくなるので、むしろ喜んでOKしてくれます。
会社が喜ぶからといって、こちらが不利になるわけではなく、お互いにwin-winの関係になる可能性が高いですから、もし自分の力でやっていけると思うなら、いきなりフリーランスになるのではなく、まずは今の会社に「業務委託契約に切り替えられるかどうか」を相談してみましょう。