自己投資と貯金の割合について考えてみる

20 代のうちは自己投資をしろと言われるのですが、貯金をしろという人もいます。人口減少による景気悪化が考えられる日本で不動産や株を買うのはどうも現実味が薄いなあ〜と思ってしまうので、選択肢としては、自己投資か貯金になるわけですが、どちらが良いのかなと思ってまとめてみました。
自己投資に注ぎ込む派
自己投資とは、読書や海外留学、その他自己学習の類としましょう。将来のために自分の知識を身につけることですね。
筋トレなんかも自己投資になるわけですが、トレーナーでもない限り、直接お金にならないと思うので、ここでは将来的に大きなお金になって返ってくるものを自己投資とします。
自己投資は、どんな人でも少なからずやらなければいけないことでしょう。昇進を目指す人、転職したい人、今のポジションで生き抜く人、どんな人でも仕事ができるようになれば仕事がラクになるか、給料が上がるので、やるべきなのは間違いないです。
ただ、自分の知識 1 本で勝負していくということは、他に頼るものがないということにもなります。自らの労働力を頼りに生きていかないといけないのです。健康にも配慮しないといけませんし、時間の自由はなく、業界の変遷にもついていかないといけません。
今でこそ、英語やプログラミングが自己投資としてリターンが大きいとされていますが、自動翻訳ができ、プログラミング不要なサービスができてしまえば、これらのリターンは小さくなります。そしたら、労働力しか持たない人は、新しいスキルを探し求めて再度自己投資をするわけですね。
どこかの有名著者が言うには、これがラットレースと呼ばれるものであり、自己投資オンリーだと、自由になることはできないんですね。
貯金しまくる派
貯金をしまくる人はどうでしょうか。目的があって貯金するなら良いと思います。貯金さえあれば、仮に働けなくなっても生活できますし、時代の変化についていく必要もありません。
老後の過ごし方みたいなイメージですね。
莫大な貯金さえあれば、全く知識がなくても、働かなくても生きていけるわけですから、貯金をすることは非常に大切なことです。
問題は、結局ある程度のスキルを持っていないとお金が稼げず、貯金に回せるお金がないということです。スキルを手にするためには自己投資が必須なので、自己投資 → 稼ぐ → 貯金の流れが必要なんですね。
資産という観点で考えるのがベスト
自己投資と貯金を別の物として考えてしまうのが良くなかったみたいです。身につけた知識やスキルもお金も資産として計上することで、うまくバランスが取れるようになるでしょう。
資産とは、お金になるものと定義します。とすると、お金はもちろんお金になりますから、資産です。(厳密には資本と呼びますが、、)
自分のスキルや知識もそれによって給料の良いポジションにつくことができるなら、それは資産になります。年収 300 万の人がプログラミングを勉強して、年収 500 万になったら、年間 200 万のキャッシュを生み出す資産ですね。
プログラミングを勉強するのに 50 万支払い、200 万のスキル資産を手に入れたら、年間 150 万のプラスです。これは 150 万円貯金するのと同じと考えられます。そこに費やした時間やストレスも考えると貯金の方がいくらか楽かもしれませんが、どちらも資産という同じ単位で考えれば、自己投資と貯金の割合のどちらがベストなのかが見えてきます。
スキル資産は数年間は有効です。2 年目も同じようにプラス 200 万円の収入がもらえるはずだからです。そう考えると、スキル資産は若い頃に身につけるほど有効であり、年齢を重ねてきたら貯金ベースにした方がいいと考えることができます。
自らお金を生み出す資産こそ最強
最後に自己投資や貯金に勝てるジョーカーをご紹介します。それは、自らお金を生み出す資産です。スキル資産は本人が働かないといけませんし、貯金も本人の給料を絞らないといけませんでした。これは簡単なことではありませんね。
しかし、資産が勝手にお金を生み出してくれたら、本人は何もしなくていいのです。これらの資産は冒頭にもちょろっと書いた、不動産や株なんですね。
家賃収入や配当所得は勝手に生み出されます。これらの資産からの収入を増やすのは簡単ではないのですが、一度増やしてしまえば働く必要がなくなります。これが巷でいう、不労所得というやつなんですね。
自己投資と貯金をバランス良く行い、資産が貯まってきたら、これらのお金を生み出す資産を作るべきなんですね。僕も早めに資産を作りたいと思ってます。