【映画】ぼくらの七日間戦争

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あらすじ

校則の厳しい中学校や親の期待に耐えられなくなった中学生男子8人が秘密基地を作って引きこもる。
先生や親は子供たちを説得し外に出そうとするが、ことごとく追い返されてしまう。そんな大人と子供の戦争ともいえる戦いを描いた作品である。
戦争というタイトルであるが、グロテスクなシーンは一切なく、戦闘シーン(大人と子供が戦っているシーン)はコミカルなものである。

感想

学校の評価ばかりを気にして子供達の気持ちを考えない先生たち、子供を良い学校に入れて自分の立場を良く見せようとする親たちが典型的なキャラクターとして描かれている。
中学生くらいまでは、秘密基地にあこがれるものだが、それを実現し大人たちを惑わせるシーンはスカッとする。
始めは連れ戻しに来た大人たちを水や砂で追い払っていて、こんな子供騙しな攻撃だけではすぐに突破されてしまうだろうと思っていた。だが、徐々に子供達の攻撃のカラクリのレベルが高くなっていき、秘密基地らしくなっていくのは見ていて気持ちがいい。
体育の先生が暴力的になったり、親に夕飯抜きと言われれば子供は黙ると思ったが、そのような脅しは一切効かず、最後まで秘密基地への篭城を破らなかった。
結局警察沙汰になるのだが、男女合わせて11人の中学生は1人も不安になる者はおらず、大人達を寄せ付けなかった。
私の子供時代であれば、もうやめようと言っていたと思うが、子供だからこそ許されることをやっておけばよかったなと思わされた。
最終的に大人が秘密基地を突破するのか、子供が秘密基地を守り抜くのかは映画を観てほしいが、子供はいつまでも居られるわけないから大人が勝つんだろうと思っている人は、ラストシーンを楽しみに観てほしい。
そして、主人公となる11人の子供達はただの子供達ではない。それぞれ個性的なキャラクターでそんな子供達が11人集まったら何をしでかすかわからないだろう。そんなスリルも楽しめる。
クラスの人気者、アウトローな男、ガリ勉君、食いしん坊など個性的な子供達がいる中、ひと際目立っていたのが、女子の学級委員役の宮沢りえである。大人びていて、男子にも負けない強さを持っているリーダーキャラである。宮沢りえはこの作品で女優新人賞を取っており、やはり存在感の違いは作品中にも表れていた。

【まとめ】

1980年代作品なので、先生の体罰や持ち物チェックなど、今では禁止されている校則や決まりがたくさんあり、中学生の不満が溜まるのがよくわかる。
単に先生と子供の戦い。というだけでなく、子供達の青春時代の不安や葛藤がよく表れている。学校をさぼることは決していいことではないが、子供のときくらい悪さをして自由に行動したほうが学びが多いのではないかと考えさせれる作品である。
私も成人ではあるが、少年の心を忘れずに自由な生き方をしたいと思った所存である。