「7つの大罪」をモチーフにした猟奇殺人事件を追う刑事たちの姿を描いたサスペンス映画である。
7つの大罪とはカトリック教会における用語で、死に至る罪のことであると言われている。
その7つの大罪は以下である。

  • 暴食
  • 淫欲
  • 強欲
  • 嫉妬
  • 憤怒
  • 怠惰
  • 自惚れ
  • 傲慢

強欲と傲慢は同じじゃないかとも思うのだがそこは本作を見ればなんとなく違いがわかると思う。
わからない場合は、各種書籍で調べてみると良い。
本作はこの7つの大罪を犯した人を一人ずつ殺していくという猟奇的殺人の物語である。
刑事役にはモーガンフリーマンとブラッドピッドという豪華な俳優陣を起用している。

あらすじ

ベテラン刑事のサマセットと新人刑事のミルズがこの事件の担当である。
最初の事件は肥満の男に対して、食事を強要し、腹部を殴打したことによる内臓破裂である。
暴食の男に対しては暴食で殺すという犯人の意図である。
次に強欲な弁護士が殺される。
この時点でサマセットは7つの大罪を狙っていることに気づく。
3番目は前科者であるヴィクターが自室で殺されていた。
彼は怠惰による死亡であり、1年間衰弱させられ殺された。
ミルズとサマセットは犯人を特定するも、あと一歩のところで逃してしまう。
4番目に娼婦が淫欲として殺される。
そして5番目はモデルが傲慢として殺された。
ここで犯人であるジョンが自主をしてくる。
そしてジョンは残る2つの死体の場所を教えるといい、ミルズとサマセットに付いて来るように指示する。
何もない荒野に着くと、宅配便が1つの箱を置いていく。
サマセットがその中身を調べると、中にはミルズの奥さんであるトレーシーの首が入っていた。
それを知ったミルズは憤怒に任せてジョンを撃ち殺す。
残りの大罪である「嫉妬」はジョン自身、「憤怒」はミルズだったのである。
ジョンはミルズに殺されたが、ジョンの計画は達成されたのである。

感想・考察

何と言っても衝撃のラストである。
あと2つの大罪をこのような形で終わらせてしまった、これは完全に刑事の負けである。
定年間近のサマセット、逮捕されて奥さんを亡くしたミルズには大きな悲しみが残り続けるだろう。
ジョンは計画を達成したものの、おそらく7つの大罪を犯す者たちがいなくなることはないだろう。
ジョンが最後の荒野に向かう途中の車の中で、世間に対しての怒りを露わにした。
ジョンは単なるサイコパスではなく、世間に当たり前のようにはびこっている大罪を何とかして無くそうと考えていたのではないかと思われる。
この映画が公開された当時、7つの大罪という言葉を知っている人は少なかったのではないだろうか。
現在では7つの大罪というタイトルのアニメや鋼の錬金術師でも登場するので、認知度は高まっているだろうが、当時はこの映画によって本当に7つの大罪を世に知らしめることになったのではと思う。
そういう意味では、ジョンが行った衝撃的な事件は大成功だっただろう。