「投資の大原則」は投資初心者が必ず読むべき一冊

投資初心者に読んでほしい本を見つけました。「投資の大原則」という本です。
「どんな銘柄を選んだらいいのかわからない。」
「株価が下落するリスクが怖い」
と感じている人におすすめです。
このブログでも何度も言っていることですが、基本的な投資方法は変わりません。
- インデックスファンド
- 長期投資
- コストを下げる
この 3 つは投資の基本です。本書でも同様に書いてありますが、もっと詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
それでは、「投資の大原則」の内容についてレビューします。
絶対に参考にするべきこと
本書を読んでみて、「これは参考にするべきだな〜」と思ったことは以下の通りです。おそらくプロの証券マン以外、すべての人に当てはまります。
- 長期目標を立てることが大事
- 若いうちから貯蓄しておく
- インデックスファンドに投資をする
長期目標を立てることが大事
「いつまでに、いくら欲しいですか?」
まずは、目標を立てることから始めましょう。毎月 10 万円貯金ができるから、10 万円を投資に回すのではありません。10 年後に 1000 万円貯めたいから、毎月 10 万円を投資に回すのです。
できることをやる前に、目的を決め、目標を定めましょう。10 年後にセミリタイアしたい人と、老後の資金を確保したい人、宵越しの銭は持たない人ではお金の貯め方が変わってきます。
インデックスファンドに投資をする
毎度おなじみ、インデックスファンドです。アクティブファンドの 80%は、インデックスファンドに負けると言います。さらに、アクティブファンドは、頻繁な売買や証券マンへの報酬から、手数料が高くなるので、利回りはさらに低くなります。
アクティブファンドを持っている人、検討している人は、インデックスファンドに切り替えるだけでリスクを抑え、リターンを上げることができます。
リーマンショック時、インデックスファンドが大幅な下落をして、アクティブファンドこそが優秀だという声もあったそうです。しかし、以後 10 年間の成績を見ると、インデックスファンドが大きな成長をしています。
今や、アクティブファンドに投資をするメリットはほとんどなくなり、コストの低いインデックスファンドに投資をすることが、投資の基本になっています。
若いうちから貯蓄しておく
長期目標を立て、インデックスファンドに投資をすることに決めたら、早いうちに投資を始めることです。若いうちから貯蓄をすることの大切さは、本書にも何度も出てきます。
若いうちに貯蓄をする理由は、複利の力を使うことができるからです。複利の力は非常に大きく、時間を味方につけることができます。
若いうちから貯蓄に励み、投資をしていれば、老後までに資産 1 億円を達成することが可能です。詳しいデータが気になる人は、以下の書籍がおすすめです。
気になった点
僕は書籍を何冊か読み、投資を実践していますが、賛成できない点もありましたので紹介します。以下のことが全く的を射ていないわけではありません。時代背景や、投資をする国によっても違いがあるので、自身で考えてみましょう。
- 自分の家を持つことに賛同している
- とにかくリスクを抑えるやり方
- 配当金については触れられていない
自分の家を持つことに賛同している
著者は自分の家を持つことに賛同しています。家は幸福をもたらすし、不動産を持つことになるので、分散投資が可能になると言います。
この考えは土地値が上がることが想定される場合です。日本の場合、少子高齢化で土地値は下がると思われるので、わざわざ下がる資産を持ちたいとは思いません。
さらに、1 つの場所に住み続けるという人生も一般的ではなくなってきています。家庭を持たない人、海外で暮らす人、家庭の人数が頻繁に変わる人、いろんな生活スタイルがある中で、家を買ってしまうことが本当に正しいかどうかは考えないといけません。
持ち家、賃貸問題に決着をつけるという記事に詳しく書いています。
とにかくリスクを抑えるやり方
本書の内容は、リスクを最低限に抑える方法です。確かにリスクを抑えることは大事です。しかし、リスクとリターンは比例関係にあります。
リスクを取れば大きなリターンがあるし、リスクを抑えると、リターンは小さくなります。銀行預金という限りなく安全に保有していれば、ほとんどリターンはないのです。
ある程度リスクを許容することも投資においては大事なことではないかと思っています。
本書で挙げられているリスクを抑える方法は以下です。
- 全世界株式ファンド
- 債権への投資
- ドルコスト平均法
- リバランス
リスクの取り方が知りたい人は、マネーの公理における投機の重要性に詳しく書いています。
また、ドルコスト平均法の落とし穴?一括投資をおすすめします!で、ドルコスト平均法のデメリットを解説しています。
配当金については触れられていない
インデックスファンドでは、配当金は再投資して、複利の力を活かすことが重要とされています。僕もこの考えには酸性です。
しかし、セミリタイアを目指す人なら、高配当株投資という手法もあります。
配当金は、株価の成長率と同様に重要視されるべき指標です。本書ではあまり配当金について触れられていなかったので、早期リタイアを目指すなら配当金投資を目指すべき理由【FIRE】 で、配当金についても理解も深めておきましょう。
まとめ
本記事のまとめは以下です。
- 投資初心者にとっては、貯蓄よりも資産が増え、リスクが少ない方法としておすすめできる。
- リスク許容度が高い人向けの内容はほとんど書いてない
- リスクが取れる人は、「父が娘に伝える自由に生きるための 30 の投資の教え
」や「マネーの公理
」も読んでみるべき
以上です。ありがとうございました。