家事や仕事の分担は比較優位の原理に基づいて考えるべき

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比較優位の原理という原理の意味を理解したので、ちょっとアウトプットしてみたくなっただけの記事です。比較優位の原理とは何か、について説明した後に、家事や仕事に当てはめてみます。

比較優位の原理とは

どちらが絶対的に優れているかどうかではなく、両者を比較して、より優れている方に集中したほうが全体の生産量が高くなるという原理です。言葉にすると複雑なので、アインシュタインで例えてみます。

アインシュタインは言わずもがな、頭のいい人です。できれば無駄なことは一切やらせずに研究に没頭してもらいたい。しかしながら、アインシュタインは家事も得意で、文字を書くのも早いとしましょう。なんでもできる人です。

アインシュタインには、秘書がいますが、もちろん秘書は研究なんてできませんし、家事や文字を書くことはできるものの、アインシュタインには及びません。この時秘書は何をすればいいのでしょうか。

絶対的な生産性でいうと、アインシュタインが全部やったほうが良いように思えますが、そうではありませんよね。アインシュタインは研究に 100%集中して、家事と文字書きを秘書がやるべきです。これは感覚的にわかりますよね。

絶対的な生産性ではなく、他のタスクと比較して、生産性が高い方に集中するという考え方が比較優位の原理です。

夫婦の家事分担

それでは、夫婦の家事分担はどのように振り分ければ良いでしょうか。男が働きに出ていた昭和の時代は、男が 100%仕事をして、女が家事や育児をしていました。女性がほとんど稼げない時代だったので、これは概ね正しい家事分担だったと言えるでしょう。

今はどうでしょうか。男女の賃金格差がなくなってきているので、男だけに仕事を任せるのは正しい家事分担ではなくなってきました。まだ男の方が稼げる日本では、男ができるだけ仕事に注力し、余った時間で家事をするのがベストです。女性は残業のないパート職などに就き、家事や育児もほとんど担当します。

これが現実なのですが、なんか女性の負担が大きいような気がしますよね。日本では、労働時間がほぼ同じでも、男女間、正社員と派遣社員で賃金格差があるからです。仕事のストレスはほとんど変わらないのに男の方が稼ぎがちだから、家事や育児は女性メインになる。そうすると、女性の負担が増すのです。

ここで取るべき戦略は、稼ぎに関係なく、労働時間が同じであれば、家事や育児の時間も同じにするべきという考え方です。その代わり、生活費はお互いに同額を出し合い、余ったお金はそれぞれが使うようにします。比較すると女性の貯金額が少なくなるのですが、女性でも正社員を目指し、高いポジションを目指すことで旦那よりも高い賃金をもらうことは可能なので、平等です。

まとめると、現代においては、どちらかが仕事と家事に 100%集中するのではなく、労働時間+家事時間が同じになるような分担をすべき、ということになります。

職場での仕事分担

それでは、仕事の役割分担について考えてみましょう。

上司は、すべての業務を自分でやったほうが早いのですが、部下に何かしらの仕事を割り振らないといけません。ここでは、売上貢献度の高い業務に集中すべきであり、貢献度の低い仕事を部下に割り振るべきです。

重要な商談などは上司が行い、資料作成などは部下が行うのです。こうすることで全体の売上が上がります。しかし、部下にも成長してもらわないといけませんし、部下が商談できるようになれば、上司の負担は減ります。単純な生産性だけでは決められないところが、家事分担と違うところです。

部下に商談を覚えてもらうには、売上貢献度の低い商談を経験させることです。仕事の種類が同じでも、重要度が違うことがあります。上司はそこを判断して、部下に仕事を割り振らないといけません。

商談はまだ早いとか、初めてなのに失敗が許されないという指示は部下の負担を大きくしてしまうだけですから、同じ商談という業務でも、売上貢献度で考えるべきです。小さな商談であれば失敗しても痛くないですからね。

まとめると、仕事の分担は、売上貢献度が最も高くなるようにするべきであり、仕事の種類で分けるべきではありません。

まとめ

できない人を見てるとイライラしてしまう人がいますが、その人は、比較優位の原理に沿って仕事を割り振っていないのではないかと思います。

全体のパイを大きくすることを考えれば、周りの人ができていないことは想定内であり、その人も含めた全体のパイが、チームの生産量になるからです。

自分一人が結果を出して、みんなで競争しあっているという状況も必要ですが、特に管理職くらいの立場になると、自分が戦うより、チームで戦うことを意識しないといけません。

それが、管理職とかプロジェクトマネジメントというやつなんじゃないかなと思ってます。