【読書】海の見える街(ネタバレなし)

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普段はビジネス本・自己啓発本・小説もほとんどミステリー小説しか読まないが、久しぶりに恋愛小説を読んでみた。

小さな町の図書館で働く、恋愛面で問題を抱えた男女4人が、トラウマを克服しながら成長し恋愛していくストーリー。
男女それぞれのタイプが全く違い、誰と誰が恋愛に発展するのかを考えるのは、ミステリー小説を読みながら犯人を予想する感覚に似ていると思う。
男性2人が32歳、女性2人が25歳なので、学生の青春というよりは大人の恋愛である。
大人の恋愛でありながらも過激な描写はなく、純愛小説と呼ぶにふさわしいだろう。
この小説の特徴として、男女4人が1人ずつの視点で書かれていることである。
別の視点で同じ時間軸を描くというのはよくあるパターンだが、この小説は視点が変わりつつも、時間は戻らずに流れていくという点である。
このパターンの小説を読むのは初めてだったので、少し戸惑ったが、最終的にはうまくまとまったと思う。
恋愛への発展の仕方が急であったり、きっかけが不足しているような気もしたが、視点を変えつつ時間軸はながしていくという手法を楽しむものだと思う。
さらにミステリー小説的な見方をすると、最初から恋愛に発展し、経過を楽しむものではなく、最後の最後まで誰と誰が恋愛に発展するのかが分からないため、犯人捜しをするような感覚で読むことができる。
タイトルの通り、海が見える小さな町の図書館で純愛が繰り広げられていることを想像すると、心がほっこりと和んでくる。
ビジネス書で自分自身を奮い立たせ、ミステリー小説でスリルを味わうのもいいが、たまには心を落ち着けるためにこのような小説を読むのもいいかもしれない。