「人を操る禁断の文章術」は文章を書くことに慣れていない人におすすめ!

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メンタリスト Daigo さんの著書、「人を操る禁断の文章術」のレビューです。内容は箇条書きメインで、簡潔にまとまっていました。文章術というと教科書のようなイメージを持つかもしれませんが、1〜2 時間で読むことができます。
 時間がない人は、目次だけ読んで、気になるところまで飛ばしても理解できます。

文章初心者向けの本です

目次はシンプル。「書かない 3 原則」「7 つのトリガー」「5 つのテクニック」の 3 構成です。

書かない 3 原則

書かない 3 原則は以下の通りです。

  • あれこれ書かない
  • きれいに書かない
  • 自分で書かない

今までの常識と照らし合わせると、「本当に合ってるの?」と感じる項目もあると思います。これらは、人を動かすという目的を考えれば納得できるはずです。

人が動けることは 1 つだけですから、1 つの文章で「こうやって動いて!」と言えるのも 1 つだけです。
「ブログをやるべきだよ。でも、プログラミングも。英語もいいね」とあれこれ書いては、何も動かすことはできません。優柔不断にならずに、書くべきは 1 つだけです。

文章はきれいに書いてこそだと思っている人もいるかもしれません。それは、教科書のような万人向けで、誤解を招いてはいけないような時に意識することです。友達や仕事の先輩に伝えるだけなら、多少汚くてもいいし、想像力を働かせるような文章でもいいでしょう。
 論理的に文章を整理できることは素晴らしいですが、感情にも訴えかけないと人を動かすことはできません。

自分で書かないというのは、「相手の気持ちになって考える」ということです。どんなことを書きたいとしても、書くべきことと違えば書いてはいけません。
 あなたが何を書きたいかは関係なくて、読んでもらうターゲットが何を求めているかを考えて書くべきなのです。

7 つのトリガー

続いて紹介するのは、「7 つのトリガー」です。どんなことに人は動かされるのか。だいたい以下の 7 つに収まるようです。

  • 興味
  • ホンネとタテマエ
  • 悩み
  • ソン・トク
  • みんないっしょ
  • 認められたい
  • あなただけの

行動経済学によく出てくる心理テクニックですね。広告のキャッチコピーなんかにも、これらが使われています。

7 つのトリガーを使うにあたって意識しないといけないことは、「ターゲットを決めること」です。LINE をしているなら、LINE の相手はどんなことに興味があり、どんな悩みを持っているのかを調べないといけません。
 相手が蟹を食べたいと思っているのに、「肉を食べに行こうよ」と言っても、それで相手を動かせる可能性は低いでしょう。

これらは文章テクニックだけではなく、心理テクニックでもあるので、会話をするときにも有効です。具体的な使用方法よりも、これらを意識しながら相手に伝えるだけで、Yes と言われることが多くなるはずです。

 

行動経済学について知りたい人は、以下の著書がおすすめです。

5 つのテクニック

書かない 3 原則と 7 つのトリガーを守って、5 つのテクニックを守るだけで、文章力が上がります。

  • 書き出しはポジティブに
  • なんども繰り返す
  • 話しかけるように書く
  • 上げて、下げて、また上げる
  • 追伸をつける

3 つ目の「話しかけるように書く」は、3 原則の「きれいに書かない」にも通じるところがありますね。今まで文章構成を考えていなかった人は、5 つのテクニックに合わせた文章構成にすると、人が動くようになります。

ここで重要なのは、「無理やり動かそうとしないこと」です。メリットだけじゃなくデメリットも伝え、追伸でさり気なくアピールすることが大事です。
 すごい点ばかりを取り上げてアピールしまくっても、「なんか怪しい」と思われてしまいます。さり気なく伝えることを意識すべきです。

多数の人に向けて書くには向いていない

ブログを書くために本書を読んだのですが、気づいてしまいました。本書で紹介されていた文章術は「多数の人に向けて書くには向いていなかった」のです。

紹介事例もメールや LINE ばかりですし、ブログや本を書く人は行動経済学で心理テクニックを使うよりも、理路整然と事実を伝えるほうがいいのかもしれません。

ブログの文章も学んだことがあるのですが、ブログの基本は「結論から書くこと」です。しかし、本書で紹介されているのは、「追伸で伝えること」じゃあないですか。
 ブログは最後まで読んでくれない可能性があるので最初に結論を書かないといけません。でも、LINE を途中で止める人はほとんどいないでしょう。(よっぽど嫌な人からの連絡じゃなければ)

メールや LINE をするすべての人に当てはまると思うのですが、多数に向けて文章を書いている人には向いていないかもしれません。本書のテクニックを使う場面はメールと LINE にしておきましょう。

文章が持っている力

今、ブログより Youtube。文章より動画の時代と言われています。でも、僕は文章のほうが好きだし、文章のほうが伝わることがたくさんあると思っています。

本書の初めに書かれていた文章のメリットは以下です。

  • 会話ができなくでも文章は書ける
  • 文章には想像させる力がある
  • 人を動かすために文章を書く

文章には考える時間があります。電話口で質問されてもわからないけど、ゆっくり調べて考えることで正確な答えを見つけられることがあるでしょう。

動画でディズニーランドの映像を流せば、どんな場所なのかはっきりとわかりますが、文章で書かれたらどうでしょうか。想像を膨らませることができ、動画で見たときよりも行きたくなるかもしれません。

文章というのは、「人を動かすために書くもの」という原則は意識しておいた方がいいと思います。ブログに日記を書くくらいなら問題ないですが、メールや LINE で誰かに日記を送る人はほとんどいませんよね?
 文章の基本は、読み手がいて、読み手が何か動きたくなるようなことを書くものです。
「原宿に美味しいパンケーキがあるよ」
という文章も、十分人を動かす力があります。
 読み手が甘いものが好きであるという「興味」を知っていないと作ることができない文章です。

文章は読むだけのものではなく、誰もが毎日多くの文章(短文ばかりですが)を作っています。文章術を学んだ人が毎日の文章に活かすことができれば、人間関係や仕事の成績はきっと上手くいくようになるでしょう。