リモートワークを新卒始めると辛い理由

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4月になり、新卒社員が増える季節になりました。数年前のコロナの影響で入社した企業がリモートワークを導入している、という人もいると思います。

しかし、実際にリモートワークをしてみてどうでしょうか?大学のオンライン授業とは違って、スキルを磨かないといけない、実績を残さないといけないという責任があるにも関わらず、リモートで仕事ができる気がしないと感じている人もいるかもしれません。

筆者はリモートワーク推奨派ではあるものの、新卒でいきなりリモートワークをするのは正直厳しいし、辛いことも多いと思っています。

新卒でリモートワークは辛い理由と解決策などについて書いていくので、新卒社員や就活生の役に立てればと思います。

目次

新卒がリモートワークを辛いと感じる理由

新卒社員の中には、リモートワークができてラッキーを思っている人もいると思いますが、辛いと感じている人もいるはずです。なぜ辛いと感じてしまうのか分からないという人は、おそらく下記の3つのどれかに当てはまると思います。

①人間関係構築の難しさ

学生の頃は上下3~4年しか離れていない人たちとしか関わらないので、上下関係はある程度想定できることでしかありませんでした。

体育会系であれば上下関係は厳しいですが、それも想定していたことであり、同じ部活、同じ学部といった何かしらの共通点のある人たちなので、話題や能力差などがかけ離れていることはありませんでした。

しかし、社会に出ると、老若男女さまざまな人達と接することになります。お父さん世代のおじさんと同じ仕事をしたり、IQの低い人や生活習慣が全く異なる人がいて、今まで何もしなくても人間関係が築けていたのに、なかなか打ち解けられない、ということもあるでしょう。

さらにリモートワークとなると、相手の表情や行動が読み取りづらくなるため、人間関係は希薄になっていきます。飲み会やオフラインでの対面の機会は少なくなり、仕事上の話しかできなくなってしまいます。

コミュニケーションの取りづらさ

大学のオンライン授業であれば、教授が話していることを聞くだけで、こちらから発言することはほとんどありませんでした。

発言するといっても指名されたときだけで、自分から手を上げて発言することはほぼ無かったでしょう。

しかし、社会人になると、自分から発言することが大事になりますし、特に分からないことを質問しておかないと、後々分からないことだらけになってしまい、仕事が進まなくなってしまいます。

ある程度仲の良い先輩を見つけて、気軽に質問できる雰囲気を作っておきたいところです。

仕事の理解度の低下

オンライン会議だけだと、資料を共有されるくらいで、あとは自分で読んだり聞いたりしないといけません。

仕事内容にもよりますが、外に出て実物を見るとか、先輩の仕事ぶりを見る機会が少なくなり、仕事ができるイメージができなくなってしまいます。

そうなると、いつまでたっても仕事を覚えることができず、リモートワーク辛いと感じてしまいます。

フルリモートワークが精神的に辛いと感じるポイント

週に何度か出社するのであればまだ良いのですが、フルリモートワークだと精神的な辛さは倍増します。新卒のうちは、フルリモートはおすすめできません。

一人暮らしでの孤独感

新卒で既に同棲や結婚をしている人は少ないでしょうし、社会人になって実家を出たという人も多いと思います。

つまり、一人暮らしをしているわけですから、フルリモートワークだと、孤独を感じることになります。

できれば、同期と定期的に飲み会を開くとか、会社以外での交流の場を持っておくと良いでしょう。

逆に、孤独を楽しめるという人にとっては最高に仕事環境かもしれませんね。

仕事とプライベートの境目が曖昧になりストレスが増大

リモートワークには、通勤時間がないという最高のメリットがありますが、ずっと自宅にいると、仕事とプライベートが分けられないこともあります。

特に一人暮らしの場合はまだ部屋が狭く、仕事部屋が無い人も多いでしょう。

意識して、仕事の時間以外には仕事をしないようにすることで、ストレスを軽減することができます。

オンラインでの導入研修や仕事の説明に対する不安

オンラインでの、オリエンテーションとか研修を受けたとしても、実際に仕事では活かされないことも多いです。

そのため、リモートだけで全てを学び、実践に活かすのは難しいこともあります。先輩から聞かされる他愛もない話の中に、学びがあったりするものです。

また、自宅で受ける研修ほど退屈なものはなく、管理する人もいないことから、サボってしまうこともありますよね。

新卒でリモートワークの辛さを乗りこなすコツ

リモートワークをどうやって乗りこなすのか、そのコツをお伝えします。

オフラインの会には積極的に参加する

同期や部署での飲み会があったり、出社する機会があれば、積極的に参加しましょう。

最初から欠席してしまうと、自己紹介をするタイミングや名前を覚えてもらうタイミングを逃してしまい、余計に参加しづらくなってしまいます。

優しそうな先輩とか、仲良くなれそうな同期を見つけて、会社での居場所があると、リモートワークも楽しく乗りこなすことができます。

また、会社以外でも学生時代の友達とか、社会人サークルなどで交流の場を作っておくと、リモートワークでの孤独感を和らげることができます。

会議前に作戦タイムを設けてもらう

たとえば、客先とのオンライン会議があったとします。いきなり準備も無しに会議に挑んでも、上手くいく確率は低いかもしれません。

事前に上司に対して、会議前の作戦タイムを設けてもらいましょう。発言してもいいタイミングや、どんな時間配分で会議を進めればいいかなど、事前準備を怠らないことで、オンラインであっても上手に会議をこなすことができます。

上司にとっても、いきなり新卒社員が会議に参加してくるのは不安でしかありません。事前に伝えたいこともあるでしょうから、お互いに会議を成功させるために必要な時間になります。

仕事用のスペースを確保する

自宅の部屋が狭いとしても、仕事用のデスクを用意しておくと、仕事とプライベートをはっきりと分けることができるようになります。

部屋の隅に仕事用のデスクとチェアを置いて、仕事が終わったらそこには座らないようにします。自分のPCを使ったり、何か書いたりするときも、仕事用のデスクは使わないようにするのです。

そうすることで、気持ち的に仕事とプライベートが分かれた気になり、常に仕事が近くにあるというストレスから開放されます。

できれば部屋を分けたほうが良いですが、部屋の大きさに合わせてインテリアを決めていきましょう。

新卒がリモートワークを味方に付ける方法

新卒で入社した会社がリモートワークだったとしても、リモートワークは本来良い働き方ですから、味方に付けることもできます。

自由に学習する

オフィスに出社していると、分からないことを調べる時間もなく、毎日会議や上司との会話などがあり、パソコンで調べ物をしていても、他の人に見られたり話しかけられたりして、集中できないこともあります。

自宅であれば、例えば書籍やタブレットなどを側に置いといて、調べながら会議や会話に参加することができます。

会議中に分からないことがあれば、別の画面で堂々と調べることができますし、発言の際はカンペを用意しておくこともできます。

自分たちの顔以外は見られないというメリットから、手元でこっそりできることはたくさんあります。

ITツールを使いこなす

リモートワークは常にパソコン上でのやり取りが行われるので、ITツールを使いこなすことで、生産性を上げることができます。

例えば、お気に入りのメモアプリを常に開いておき、気になったことややるべきことはどんどんメモしていくことができます。

あとは、ChatGPTを開いておき、気になったことを聞けば、返信してくれます。会話の中で分からないと言う機会が少なくなりますし、資料作成などの単純作業を効率化してくれます。オフィスだとAIツールを使うのはためらわれるかもしれませんが、堂々と使うことができます。

他にも、会社としては導入していないツールを自分のパソコンに取り入れて使うこともできるので、便利なITツールはどんどん使いこなしていきましょう。

スキマ時間に副業を始める

リモートワークでは、会議中とか仕事が忙しくないときなどに、休むことができます。これは仕事をしているところを見られないというリモートワーク最大のメリットかもしれません。

そのスキマ時間を使って、副業を始めたり、スキルアップをすれば、キャリアアップが目指せるだけでなく、独立したり、会社を辞めることもできるかもしれません。

副業ばかりしていて、本業がおろそかになってはいけないので、新卒のうちから副業を頑張ってしまうのは危険でもありますが、まだ責任の浅い若手の時期だからこそ、副業を頑張ることもできます。

リモートワークで辛いと感じた新卒の転職先選び

やっぱりリモートワークが辛いと感じてしまったら、潔く転職を考えてもいいかもしれません。

新卒での転職は、「第二新卒」というくくりになり、意外と転職で有利に働きます。その理由は、まだ若くていろいろと吸収できる年齢だが、社会人経験もあるといういいとこ取りをしているからです。

転職するならエージェントがおすすめ

転職サービスには、自分で企業を検索する転職サイトと、エージェントに転職先を提案してもらう転職エージェントがあります。

新卒や第二新卒の場合は、転職エージェントがおすすめです。

なぜなら、転職サイトだと自分のスキルとか、企業の良し悪しを自分で見分けないといけないので、まだ社会人経験の浅い状態だと、見極めることが難しいからです。

エージェントに任せて、ある程度希望を聞き入れてもらいながら提案を受けて、転職をするのが良いでしょう。

新卒転職におすすめの転職エージェント

リクナビエージェントがおすすめです。リクナビは就活のときに使ったことがあるでしょうから、サービスの使い方も分かりやすいと思います。

リクナビ就活と違うのは、エージェントがつくことです。自分で企業を探すのではなく、条件を提示して、エージェントが提案してくれます。

理想が高すぎたり、転職市場と合わない条件であれば、エージェントから希望条件を変えてみないかと提案されたり、理想以上の企業を提案してくれることもあります。

始めは強気でも良いので、理想とする条件をどんどん提示してみることをおすすめします。

エージェントと平行して転職サイトも見ておくとベスト

エージェントから提案された企業は多くても5〜10くらいになります。それだけだと、市場全体が見えてこないので、転職サイトにも登録しておいて、数千の企業から希望の条件に当てはまる企業を検索してみましょう。

エージェントから提案された企業や条件が本当に市場に合っているかを判断することができるようになります。

とはいえ、エージェントもできるだけ高い年収で転職してもらいたい事情があるので、ぼったくりはしてきません。リクナビエージェントなどの大手であれば、さらに安心感があります。

まとめ | リモートワークに飛びつかないこと

リモートワークのメリットはたくさんありますが、社会人になりたてだと会社に溶け込めないとか、スキルが身につかないなどのデメリットもあります。

スキルがあれば、リモートワークだけでなく、ホワイトな待遇の企業に転職することもできるので、まずは数年間、必死に学ぶことも大事だと思います。

リモートワークの企業に入社してしまったとか、入社したらリモートワークに切り替わったという状況にある人は、今の環境にとりあえずは慣れていくしかありません。

リモートワークのメリットを活かしながら、会社にも慣れていき、スキルも磨けるように精一杯働くしかありません。

以上のように、新卒でリモートワークで働くことについて、まとめましたので、参考にしてみてください!

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