エンジニアの時給は5000円を超えます。時給5000円とい数字がどのくらいかというと、年収1000万円のサラリーマンの時給が4000円前後と言われています。彼らは年収が高い分、労働時間も長くなるので、時給は低くなってしまうのです。
キャバ嬢の時給は最低で3000円程度です。経験を積めば高くはなりますが、最初は3000円スタートが相場です。
これで時給5000円がどれくらい高いかがお分かりいただけたでしょうか。労働単価としては最高レベルです。
なぜエンジニアは時給5000円になるのか。
結論を言うと、エンジニアが少ないからです。
高度なスキルを持っているとか、ITサービスの需要が高まっているという理由もありますが、それらを簡潔に言うと、数が少ないからに行き着くのです。
仕事ができる人の数だけで考える
カフェの店員の時給が1000円だとします。カフェ店員は笑顔で接客し、コーヒーの種類を覚え、遅刻せずに働く必要があります。
これらができる人が10人に1人だとしましょう。10人の中でトップに立てる人が時給1000円のアルバイトで働くことができる世界です。
時給3000円のキャバクラはどうでしょうか。容姿が良くて、お酒が飲めて、話が上手なことが求められます。
カフェで働くよりハードルが高そうなので、30人に1人が条件を満たすとしましょう。
カフェ店員に比べて働くことのできる人数は3分の1になったので、時給は3倍になります。
それでは、時給5000円のエンジニアの場合を考えてみます。
社会人としてのマナーやコミュニケーションに加えて、エンジニアはITのスキルを持っていることが求められます。
この条件を満たす人は、50人に1人です。だから時給はカフェ店員の5倍になります。
時給を上げていくためには、できる人の数が少ない仕事に就くと良いのです。
エンジニアを求める企業が増え、しかしエンジニアができる人の数が減ると、どんどん時給は跳ね上がっていきます。
こうなってくると、高度なスキルよりも最低限のことができるかどうかの方が重要になってきます。エンジニアになっているだけで勝手に時給が上がっていく可能性もあるのです。
時給が上がらないパターンに注意する
エンジニアだったとしても時給が上がらないパターンもあります。
会社員として転職をしないパターンです。
会社員は解雇規制の厳しさ、良く言えばクビにならない安定感があるため、給料が低く抑えられてしまいます。
ボーナスが3ヶ月分出るから、給料は良いんだ!と思っていても、売上ダウンによってボーナスがなくなることはよくあるし、ボーナスに頼る分、毎月の給料は少なくなり生活レベルが上がりません。
会社というシステム上、いきなり給料が2倍に増えることはありません。もしエンジニアの需要が上がっていると感じ、もっと高い給料を貰えると思うなら転職か独立をすべきです。
需要が高いエンジニアにとっては、1つの会社に長く勤めるのは、損をしていきます。
定期的に転職エージェントに仕事を探してもらい、自分の市場価値を確かめておきましょう。
エンジニアの時給をさらに上げていく方法
時給5000円がエンジニアの相場だとして、さらに上を目指す場合は、より希少な人にならないといけません。
より希少な人とは、以下の条件を満たす人です。
- 最先端のスキルを身につけている
- サービスを大きくした経験がある
- いつでも契約を切れるフリーランスという立場
- 開発だけでなく、要件定義や設計もできる
あくまで例ですが、これらの条件を満たしていくと、高い時給を提示してもらえるはずです。
すぐにでもできるのは、3つめのいつでも契約を切れるフリーランスという立場です。
会社員を辞め、フリーランスになるだけで自動的に時給が上がります。先述しましたが、やはりいつまでも会社員でいるより、独立してしまったほうが時給は高くなるのです。
まとめ
今回は、エンジニアの時給について簡単に説明してきました。時給を決める基準は仕事ができる人の数で決まります。
エンジニアだけに限らないので、これから職種を決める人、転職を考えている人、今の給料に不満がある人は仕事ができる人の数がどのくらいなのかを考えてみると良いでしょう。