エンジニアの時給が5000円を超える理由を簡単に説明します

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エンジニアの時給は5000円を超えます。

時給5000円とい数字がどのくらいかというと、年収1000万円のサラリーマン以上です。

時給4000円で月200時間働くと年収はだいたい1000万円になります。残業なしで1ヶ月働くと約160時間ですが、エリートサラリーマンは残業を40時間すると仮定して、200時間としました。

エリートサラリーマンはよく稼いでいると思われがちですが、年収が高い分労働時間も長くなるので、時給は低くなってしまうのです。

キャバ嬢の時給は最低で3000円程度です。経験を積めば高くはなりますが、最初は3000円スタートが相場です。歩合給になることもあるため、単純に時給で計算することはできませんが、フロアレディの求人広告等を見ると時給3000円+αくらいが相場となります。

これで時給5000円がどれくらい高いかがお分かりいただけたでしょうか。労働単価としては最高レベルです。

なぜエンジニアは時給5000円になるのでしょうか。

結論を言うと、エンジニアが少ないからです。

高度なスキルを持っているとか、ITサービスの需要が高まっているという理由もありますが、それらを簡潔に言うと、数が少ないからに行き着くのです。

目次

💸エンジニアの時給が5000円を超える理由

では、エンジニアの数はどれくらい足りていないのか。

https://tech-camp.in/note/careerchange/93882/

2030年には約79万人もの人材が不足する

2030年には79万人が不足するようだ。2020年時点でも30万人のエンジニアが不足していると言われている。

これだけのエンジニアが足りていないのだから、エンジニアとして働ける人であれば、時給は労働者としての最上位まで上がっていくことは火を見るより明らかだ。

🧓エリサラの時給は頭打ち

では、日本で年収が高い職業とされている商社マンや証券マンなどのエリートサラリーマンの場合を考えてみよう。

4年制大学に入り、就活を経験したことのある人なら分かると思うが、エリサラの倍率はめちゃくちゃ高い。つまり、エリサラの人数は足りている。

希望人数が多いと、例えば年収1000万円のサラリーマンがいたとする。

「私はその人より能力がありますが、年収は900万円でいいですよ」という人が現れれば、もちろん900万円の方を採用するだろう。

競争率が高い職業ほど年収は下がっていき、買い叩かれる仕組みになっているため、エリサラは将来的に年収が下がっていく。少なくともこれ以上上がることは見込めないのだ。

👩🏼‍💻なぜエンジニアの人数は足りていないのか

エンジニアの時給が5000円を超えるなら、なぜ人が集まらないのか。エリサラにばかり集まるのだろうか。

答えは簡単で、スキルが必要だからである。

スキルを身につけるためには勉強時間やお金、先天的な才能が必要になることもある。

エンジニアになるためには、少なからずプログラミングの知識が必要になる。転職をするにしても、まずは勉強から始めなければならないため、履歴書と面接対策だけでなれるような簡単な職業ではない。

一方、エリサラもスキルは多少必要になるだろうが、新卒で入ることができるし、実務経験さえ積めば多くの人にできる職業である。

このスキル定着の難易度が参入障壁となり、エンジニア人口を少なくしているのだ。

🔫それでも時給5000円は狙える

エンジニアには参入障壁があると言ったが、それでもエンジニアになることは、他の時給5000円レベルの仕事に比べれば簡単だ。

まず、スキルが物を言う職業であるから、学歴フィルタがほとんど存在しない。一部のIT大手企業を除けば、面接時に聞かれるのは学歴や学生時代に頑張ってきたことではなく、どんなスキルがあるかだけである。

つまり、スキルさえあれば大学のランクは関係ないし、高卒でもエンジニアになれる可能性は十分あるのだ。

高卒で時給5000円を超える仕事となると、スポーツ選手などの特別な職業を除き、エンジニアや夜職、経営者くらいしか思いつかない。

もちろん、プログラミングにもある程度の才能と適正は必要だが、中学レベルの数学を乗り越えたくらいの人であれば、時給5000円のエンジニアにはなれる。それ以上となると、また違ってくるが。。

🦷働く環境も基本ホワイト

ITドカタとかデスマーチなんて言葉が蔓延るIT業界であるが、その実態はさほど悪質ではない。

悪質なIT企業は古い体質の中小企業や大手IT企業なんかに多く、キラキラしたベンチャー企業やなんかだと残業は無いし、福利厚生が充実していたり、年収も結構高い。

これは、ベンチャー企業の方が投資金が集まりやすい状況があるためであり、やはりエンジニア不足の現状から、待遇を良くしないと人が集まらないという背景もあるだろう。

逆に言うと、エンジニアになりたいがばかりに、悪質な企業やネームバリューだけは一流な大手企業に入ってはいけない。優良な企業を自分の足で見つけ、高収入かつホワイトな企業を目指すべきだ。

🔍ホワイト企業の見つけ方

ホワイト企業の見つけ方は2通りある。

1つ目は簡単で、GREENやWantedlyに掲載している企業だ。この2サービスはモダン(今ドキ)な企業しか登録していないし、大手企業はほとんどない。

この2サービスで年収が低すぎず、勤務地が1〜2箇所(全国勤務は✗)、福利厚生やオフィス写真も整っている企業であればおおよそOKだ。

あとは応募してオフィスに行ってみて、その雰囲気とか内部事情をできるだけ感じ取って、ホワイトっぽい感じがあれば問題ないと思う。

2つ目は、副業で働いてみることだ。

副業で働くメリットは2つあって、1つは副業をOKしている自由な会社であること。もう1つはすぐに辞められる環境で実際に働けることだ。

ただ、副業として契約するためにはある程度のスキルが必要になるから、初心者におすすめできる方法ではない。すでに経験のあるエンジニアが次の転職先を考える際に有効になってくる。

ほとんどの人にとっては、1つ目のGREENやWantedlyから優良そうな企業を決めることが最善であって、マ◯ナビやリ◯ナビなどで決めるのは悪手である。

🕵️‍♀️転職エージェントと転職サイトの使い分け

GREENやWantedlyは企業が掲載されていて、そこから自分でアクションを起こす転職サイトと呼ばれるサービスだ。

一方、GEEKLYやレバテックキャリアのように求職者に対し、担当者が付いて相談に乗ってくれたり、おすすめの企業を提案してくれるのが転職エージェントになる。

個人的には転職サイトがおすすめではあるが、エージェントも相談役として使うこともできる。ただ、エージェントは営業職なので、なるべくすぐに応募させようとしてくるし、やっぱ辞めたと言えば嫌な顔をされるだろう。

提案してくる企業も金払いの良い企業を優先している可能性があり、本当に求職者にとって最善の企業なのかどうかは分からない。そういった不透明さや断りづらさから、転職エージェントを使うのは筆者はあまりおすすめしない。

転職サイトであれば、自分から好きなだけ申し込みができるし、掲載している全ての企業を見ることができる。

さらに、プロフィールにスキルとか職務経歴を書いておけば、企業側からスカウトをもらえることもあり、エージェントの提案と変わらないスタイルで転職活動をすることも可能だ。

使い分けとしては、業界知識が無く、相談したいことがあるなら転職エージェントを使ってもいい。が、ほとんどの人は転職サイト一択で十分である。

⏳時給5000円を超えるまでの期間

時給5000円を超えるといっても、少なくとも3年はかかる。しかもこれはフリーランスになった場合であって、正社員として時給5000円を越えようと思うともっと時間はかかるかもしれないし、無理かもしれない。

つまり、エリートでなくてもある程度の確度で3年頑張れば時給5000円超えられるというのは、フリーランスエンジニアになることが必須となる。

フリーランス、という言葉に拒否反応を示す人もいるかもしれないが、正社員との違いは実務的にはほとんど無い。(税務、雑務的には違います。)

なぜ3年という期間を設けたかというと、まずは正社員としてエンジニアになって3年くらいスキルと実績を身につけてほしいからだ。

いきなりフリーランスになっても月収はせいぜい60万円(時給3750円)といったところで、そこから80万円(時給5000円)まで伸ばすのは結構大変である。

それならば、正社員という安定した守られた契約形態でスキルを身につけ、3年後にいきなり80万円の単価を受注する方が確実である。

  • プログラミングの勉強をする
  • 正社員として優良企業に入る
  • 3年後にフリーランスになって時給5000円

こういった流れで、時給5000円を超えることができる。

🤦‍♂️なぜフリーランスエンジニアは時給5000円を超えるのか

フリーランスになっただけで月に80万円ももらえるなんておかしい!と思うかもしれないが、これがエンジニアの強みである。

冒頭で、エンジニアの時給が5000円を超えるのは人が足りていないから、と書いたが、フリーランスというリスクを追加することで、収入はさらにアップするのだ。

フリーランスがリスクというのは、正社員と比べると契約が切られやすかったり、収入が安定しなかったり、といった理由からである。

企業としてはフリーランスはダメなら契約を切ればいいから契約しやすく、一時的であれば報酬を弾むこともできるのだ。

そもそも人がいないから高時給にしているのに、さらに契約を解除しやすいという特典まで付いてくるならもっと高時給になるのだ。フリーランスエンジニアは市場の歪みを使って高時給を実現している。

フリーランスには多少のリスクは付き物ではあるが、フリーランスエンジニア向けのエージェントがあるし、簡単に次の案件を見つけることも可能になっている。

なので、リスクがあるはずのフリーランスからリスクが無くなってきているにもかかわらず、単価は高く設定されているという美味しい状況が生まれているのだ。

だからこそ、高時給を実現したい悩めるサラリーマンには、フリーランスエンジニアになって、お金の悩みから開放されてほしいと思っている。

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